研究課題/領域番号 |
20592111
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
吉田 浩二 近畿大学, 医学部, 准教授 (60230736)
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研究分担者 |
斉藤 昭夫 近畿大学, 医学部, 講師 (40153788)
萩原 智 近畿大学, 医学部, 講師 (40460852)
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キーワード | transgelin / two-hybrid / shRNA / TGF-β |
研究概要 |
1. transgelinおよびtransgelinと相互作用するタンパク質遺伝子のクローニング transgelinのcDNAを肺線維芽細胞cDNAライブラリーより、PCRにてクローニングした。そのtransgelin cDNAをbaitとして酵母two-hybrid法を行い、transgelinと相互作用するタンパク質遺伝子をスクリーニングしたところ、transgelinと結合する可能性があるタンパク質としてprostein、filaminなどが同定された。 2. transgelinの発現が細胞に及ぼす影響 transgelinの発現をノックダウンした場合、細胞にどのような影響を及ぼすか検討した。transgelin mRNAを標的としたshRNAプラスミドベクターをMRC-5細胞にトランスフェクションして48時間後から細胞をTGF-β(1 ng/ml)を含む培地に交換した。細胞形態は経時的に観察し、TGF-β刺激開始48時間後に細胞を回収し、Western blot法で種々のタンパク質の発現を解析した。transgelin shRNAプラスミドベクターをトランスフェクションした細胞では形態に顕著な変化が見られた。transgelinノックダウン処理した細胞をTGF-β刺激した場合は、α-smooth muscle actin、fibronectinの誘導発現が減少した。filaminの発現にはtransgelinノックダウン処理はほとんど影響しなかった。transgelinは細胞骨格の維持とTGF-βによる筋線維芽細胞の活性化において重要な役割を果たしていることが示唆された。
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