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2009 年度 実績報告書

急性肺障害における血管内皮細胞内HSP70の抗炎症作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20592115
研究機関秋田大学

研究代表者

齊藤 元  秋田大学, 医学部, 講師 (20323149)

研究分担者 南谷 佳弘  秋田大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (30239321)
小川 純一  秋田大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20112774)
キーワードHSP / 急性肺障害 / 血管内皮細胞
研究概要

急性肺障害(acute lung injury : ALI)の病態の一つに肺毛細血管透過性亢進が知られており,その制御は治療に直結するため様々な研究が行われている.我々は肺毛細血管透過性の制御に関しnegative regulatorとしての血管内皮細胞内vasodilator-stimulated phosphoprotein (VASP)のリン酸化に注目している.さらに一方の研究でheat shock protein (HSP)における血管透過性抑制に代表される抗炎症作用および傷害時におけるhomeostasis維持作用に関しても研究を継続しており,当該研究期間で以下の成果を得た.
培養細胞を用いたheat shock modelにより,血管透過性・内皮細胞障害の評価としてcell viability (CellTiter 96 Aqueous One solution Cell Proliferation Assay Kit, Promega)を測定した.HSP90 inhibitorであるGeldanamycin (GA, Alexis Biochemicals)を前処置することにより,細胞障害は約20%増強する結果を得た.また細胞障害のメカニズムとして,Akt levelをwestern blottingにより確認したが,GA群で66%のAkt発現低下,さらにTunnel染色によりアポトーシス増強を認めた.
以上から,細胞内HSP抑制により血管内皮細胞傷害の増強を認め,HSPによる血管透過性制御の一部を確認する事が出来た.上記結果に基づき,次年度はVASPリン酸化における血管内皮細胞透過性のメカニズムをさらに解明することを目的とする.

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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