研究課題
我々は、ラット有郭乳頭の味蕾のII型細胞が、エストロゲン合成能をもつことを初めて報告し、その機能解析を解明することを目的として研究を進めてきた。本研究ではエストロゲンの膜受容体として、最近クローニングされたGタンパク質共役受容体(GPCP)GPR30が、ラットとマウスの味蕾に発現するか否かを明らかにするため、RT-PCRならびに抗GPR30抗体を用いて免疫組織化学的に観察した。RT-PCRの結果では、ラット、マウスともにGPR30 mRNAが発現するのを確認できた。現在免疫組織化学法を用いて検討を進めている。さらに現在、C57BL/6J, ArKO^<-/->、, ArKO^<+/->、wild-type^<(+/+)>のマウスを用いて味蕾の微細構造を検索している。C57BL/6J, ArKO^<-/->には生殖能力がなく、今のところheterozygous^<(+/-)> ArKOマウス(♂、♀)によるmatingを中心に繁殖をこころみているが、heterozygous<(+/-)>ArKOマウス(♂、♀)もwild-typeと比較して繁殖力が低下しており、味覚機能解析に必要な、十分な匹数を得られるよう、繁殖をこころみている。
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