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2010 年度 実績報告書

味覚情報伝達における性ステロイドーエストロゲンの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 20592143
研究機関九州歯科大学

研究代表者

豊島 邦昭  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (10112559)

研究分担者 瀬田 祐司  九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (90291616)
豊野 孝  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (10311929)
キーワード味覚 / 味蕾 / 味覚情報伝達 / 性ステロイド / エストロゲン / アロマターセ / ArKO / 免疫組織化学
研究概要

味蕾は微細構造的ならびに免疫組織化学的に複数の細胞型から構成されることが知られている。この中でII型細胞はGタンパク質共役味受容体(GPCR)が発現することから、味覚情報伝達細胞(味細胞)とみなされている。しかしながら、II型細胞は神経と広く連接するにもかかわらず,微細構造的にシナプス小胞はみられず、化学的シナプスの形をなしていない。情報伝達物質に関しても、いまだよく理解されていない。我々は、II型細胞にはよく発達した滑面小胞体、ミトコンドリアに加えて脂肪滴が存在し、ステロイド産生細胞に形態的に類似することを見いだした。さらに性ステロイド生合成に必須の酵素(P450scc, P450arom)を発現することを免疫組織学的に示し、II型細胞がエストロゲン合成能をもつことを示してきた。本研究では、エストロゲン受容体が味蕾に発現するのかをRT-PCRと免疫組織化学的、ならびに免疫電顕的に観察したものである。その結果、おそらくII型細胞と思われる味蕾の一部の細胞に、エストロゲン受容体(ER-α,とGPR30)が発現することが明らかとなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Mash 1 is required for the differentiation of AADC-positive type III cells in mouse taste buds.2011

    • 著者名/発表者名
      Seta, Y., Oda, M., Kataoka, S., Toyono, T., Toyoshima, K.
    • 雑誌名

      Developmental Dynamics

      巻: 240 ページ: 775-784

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 転写因子による味蕾細胞の分化制御2010

    • 著者名/発表者名
      瀬田祐司、豊野孝、片岡真司、豊島邦昭
    • 雑誌名

      日本味と匂学会誌

      巻: 17(3) ページ: 191-192

    • 査読あり
  • [学会発表] Regulation of type III cell by transcription factors.2010

    • 著者名/発表者名
      Seta, Y, Toyono, T., Toyoshima, K.
    • 学会等名
      The 8th International Symposium on Molecular and Neural Mechanisms of Taste and Olfactory Perception
    • 発表場所
      Kyushu University, Fukuoka, Japan
    • 年月日
      20100908-20100910
  • [図書] 舌診のすすめ!:舌の組織と解剖2010

    • 著者名/発表者名
      豊島邦昭(分担)
    • 総ページ数
      151
    • 出版者
      日本歯科評論

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公開日: 2012-07-19  

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