研究概要 |
口腔粘膜上皮異形成の上皮成分のみをlaser microdissection法により回収し蛋白質抽出後プロテオミクス解析を行った。その結果、正常粘膜上皮と比べalpha 1 globin,beta globin,S100 protein A9,keratin 6,14やH2A histone family等の蛋白質の発現量が増加していた。これらの蛋白質をマーカーとして用いたmicroscopy-based multicolor tissue cytometryを前癌病変変へと応用したところ、本システムが前癌病変を定量的に区別し得る可能性が示された。本研究結果をさらに発展させることにより、主観性を完全に排した前癌病変の診断が可能になることが期待され得ると考えられる。
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