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2009 年度 実績報告書

活性酸素を介した唾液分泌障害機序の解析とSODの予防的効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20592161
研究機関鶴見大学

研究代表者

山田 浩之  鶴見大学, 歯学部, 講師 (90267542)

研究分担者 斎藤 一郎  鶴見大学, 歯学部, 教授 (60147634)
美島 健二  鶴見大学, 歯学部, 准教授 (50275343)
井上 裕子  鶴見大学, 歯学部, 講師 (50367306)
キーワード活性酸素 / SOD
研究概要

本年度は平成20年度に放射線を照射することにより作出した唾液分泌障害マウスの唾液分泌機能の解析を行った。唾液分泌障害マウスへ抗酸化剤であるレシチン化SODおよびN-Acetyl-L-cystein(NAC)を投与して唾液分泌量の比較を行った。レシチン化SOD投与群では照射2週間後に1mg/kg投与群で平均14μL/g,3mg/kg投与群で平均15μL/gの値を示し、照射1週間前(未照射時)の1mg/kg投与群の平均13.7μL/g,3mg/kg投与群の平均14μL/gに比べ各々明らかな唾液分泌の抑制は認められなかった。一方、照射2週間後のコントロール群(5%マンニトール投与)では平均9.8μL/gの値を示し、未照射時の平均13.8μL/gと比べ有意な唾液分泌量の低下が認められた。照射2週間後におけるコントロール群とレシチン化SOD投与群の唾液分泌量に有意な差が認められたことから、レシチン化SODの放射線照射によって生じた酸化ストレスに対する防御的効果が示された。一方、NAC投与の検討では放射線照射2週間後にはコントロール群で平均10.7μL/g、NAC投与群は平均11.4μL/gの値を示し、照射1週間前の平均14.2μL/g、平均14.7μL/gに比べコントロール群、NAC投与群ともに有意な減少が認められたことから、NACによる唾液分泌量に与える効果は認められなかった。以上の結果から抗酸化剤の種類によって唾液分泌障害に対する予防的な効果が異なることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Protective effect of lecithinized SOD on reactive oxygen species-induced xerostomia2009

    • 著者名/発表者名
      Yoshinori Tai, et al
    • 雑誌名

      Radiation Research 172

      ページ: 331-338

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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