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2009 年度 実績報告書

歯周病関連細菌の表層蛋白質の糖鎖修飾と病原性との関連性

研究課題

研究課題/領域番号 20592165
研究機関愛知学院大学

研究代表者

村上 幸孝  愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (60239506)

研究分担者 吉村 文信  愛知学院大学, 歯学部, 教授 (50001962)
長谷川 義明  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (70460524)
キーワード歯周病関連細菌 / 表層蛋白質 / 糖鎖修飾 / 病原性 / レクチン / Pgm6 / 7
研究概要

多くの蛋白質は翻訳後修飾を受けて多様化すると言われている。翻訳後修飾で最も多いのは糖鎖修飾で、その意義として、付着への関与、蛋白質分解からの保護、抗原の変異性の付与や免疫機能からの回避などが挙げられる。ところが、歯周病関連細菌においては、糖蛋白質はほとんど研究されていない。本研究では、歯周病関連細菌のうちPorphyromonas gingivalisの表層蛋白質の糖鎖修飾に注目し、病原性との関連性を明らかにしたいと考えている。
P.gingivalisの全菌体抽出液を調製し、種々のレクチンアフィニティーカラムを用いて糖蛋白質の分離を試みたところ、WGAカラムにより効率的に糖蛋白質が濃縮できることが分かった。質量分析により同定を行った結果、OmpA様蛋白質に属する主要外膜蛋白質Pgm6/7が主に含まれていた。
p.gingivalisの主要外膜蛋白質Pgm6/7の性質の一端を明らかにするために、菌体表層に存在する短線毛との関わりを検討した。ところが、この線毛を構成するMfalおよびMfa2蛋白質との物理的な分子の接触は認められなかった。
また,p.gingivalisの菌体成分を二次元電気泳動によって展開し、糖鎖特異的染色を行った後、網羅的に糖修飾蛋白質スポットを解析した。その結果、主要外膜蛋白質Pgm6/7のほかに少なくとも数種類の糖蛋白質の存在が明らかになった。現在、変異株を作製して、これらの糖蛋白質の性質を調べているところである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Anchoring and length regulation of Porphyromonas gingivals Mfal fimbriae by the downstream gene product Mfa22009

    • 著者名/発表者名
      Hasegawa, Y, ら
    • 雑誌名

      Microbiology Vol.155

      ページ: 3333-3347

    • 査読あり
  • [学会発表] 歯周病関連細菌 Porphyromonas gingivalis の菌体に存在する糖蛋白質の分離と同定2010

    • 著者名/発表者名
      村上幸孝, 吉村文信
    • 学会等名
      第83回日本細菌学会総会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(横浜)
    • 年月日
      2010-03-27
  • [学会発表] Porphyromonas gingivalis 菌体に存在する糖蛋白質の分離2009

    • 著者名/発表者名
      村上幸孝, 吉村文信
    • 学会等名
      第51回歯科基礎医学会学術大会
    • 発表場所
      朱鷺メッセ(新潟)
    • 年月日
      2009-09-10

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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