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2008 年度 実績報告書

咀嚼中枢と嚥下中枢の機能的相互作用の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20592170
研究機関新潟大学

研究代表者

井上 誠  新潟大学, 医歯学系, 教授 (00303131)

研究分担者 大瀧 祥子  新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (00377152)
梶井 友佳  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (00447632)
山田 好秋  新潟大学, 医歯学系, 教授 (80115089)
キーワード生理学 / 脳・神経 / 食品
研究概要

平成20年度は,動物実験およびヒトを被験者とする実験を行った.動物実験においては,急性実験を行い,1)下歯槽神経ならびに舌神経への電気刺激によって引き起こされた顎反射(開口反射)が,嚥下誘発のための上喉頭神経刺激によりいかなる変調をもたらされるか,2)上記三叉神経領域への刺激が嚥下反射惹起にいかなる変調をもたらすか,について検索した.その結果,顎反射の変調については,下歯槽神経刺激誘発性の開口反射と舌神経刺激誘発性の開口反射では大きく異なり,嚥下惹起に伴う前者の抑制が非侵害刺激,侵害刺激いずれにおいてもわずかであったのに対して,後者においては,非侵害刺激に伴う開口反射の抑制は顕著であった.一方,上喉頭神経刺激に伴う嚥下反射惹起は,その潜時と回数に関する限り,三叉神経領域への刺激による変調を受けないことが示唆された.
ヒト被験者を用いた実験では,嚥下機能の客観的評価に用いるためのパラメータとして舌筋筋電図に注目し,食品の物性に伴う同筋の活動の変化を評価することにより,その後の記録に有用であることを確認した.これらの記録がエックス線透視検査との同時記録によるものであったことより,動画像と生体信号を記録したことで生体機能と食塊の移送の同時評価が可能になったことを示している.次に,これまで動物実験でのみ示されてきた中咽頭,下咽頭,食道入口部への電気刺激による嚥下反射誘発が咽頭粘膜への機械的・電気的刺激によっても可能であることが示された.刺激強さを上げることで,痛覚閾値に達する前に嚥下反射惹起を可能としたのに対して,刺激時のタスクに咀嚼動作を加えたところ,反射の抑制は顕著であった.咀嚼中枢がいかなる働きをもって嚥下を抑制するかについては議論の余地を残した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of food texture and head posture on oropharyngeal swal lowing2009

    • 著者名/発表者名
      Tsukada, T
    • 雑誌名

      J Applied Physiol (In press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 筋萎縮性側索硬化症例における舌萎縮と嚥下時の食塊移送との関係2008

    • 著者名/発表者名
      谷口裕重
    • 雑誌名

      顎機能誌 15

      ページ: 30-37

    • 査読あり
  • [学会発表] 新たな嚥下訓練用ゼリーは時代の寵児となるか2008

    • 著者名/発表者名
      塩沢恵美
    • 学会等名
      第14回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大会
    • 発表場所
      千葉
    • 年月日
      20080913-20080914
  • [学会発表] 咳嗽嚥下の臨床応用への可能性2008

    • 著者名/発表者名
      13) 安達大雅
    • 学会等名
      第14回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大会
    • 発表場所
      千葉
    • 年月日
      20080913-20080914
  • [図書] 歯学生のための摂食・嚥下リハビリテーション学2008

    • 著者名/発表者名
      井上 誠, 他
    • 総ページ数
      225
    • 出版者
      医歯薬出版

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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