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2008 年度 実績報告書

3T-MRを用いた顎関節動態機能診断法の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20592203
研究機関徳島大学

研究代表者

岩崎 裕一  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (30151723)

研究分担者 久保 満  徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 助教 (30325245)
仁木 登  徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (80116847)
キーワード3T MRI / pseudodynamic / 顎関節症 / 関節円板 / 下顎頭 / 運動軌跡 / 運動速度 / 機能診断
研究概要

目的)顎関節症患者における下顎頭と関節円板の機能異常を3T pseudodynamic MRIを用いて診断する方法を検討した。
材料と方法)被験者9名(患者8名、正常1名)に3T静止MR画像(PDI,T2WIの矢状断、冠状断)を撮像した後、閉口位から最大開口位まで、フラップを咬むように指示し、pseudodynamic MR画像を撮影した。pseudodynamic MR面像の矢状面の各顎位の画像で、下顎頭(Cd)、関節円板前端(Da)および後端(Dp)の座標を計測した。それぞれの座標を結んだ運動軌跡と座標間の距離を算出した運動速度のパターンを評価した。顎関節症患者において、臨床所見、静止MR画像、pseudodynami画像(3種類の運動軌跡パターンと7種類の運動速度パターン)を比較した。また、DaおよびDpは識別度よりそれぞれ7段階に、Dpの形態は3種類に分類し、運動異常との関連を検討した。
結果)患者はpseudodynamic画像による正常運動と異常還動のポイント法による評価により、3種類の機能的診断パターンを示した。また、75%(12/16関節)において、pseudodynamic TMJ分析法は有効であった。下顎頭位が関節結節に達していない開口位の場合、Daの識別度が高いものは、顎関節運動の正常なものに多かった。下顎頭位が関結節を超えた開口位の場合、Dpの識別度が高いものは、顎関節運動の正常なものに多かった。Dpの形態と顎運動異常との関連はなかったが、顎関節運動異常を示す関節において、顎関節の運動中にDpのタイプの変化を示すものが多かった。
結論)3T pseudodynamic MRによる還動軌跡と運動速度のパターンは関節円板前端および後端、および下顎頭における罹患側と病変の程度を明らかにした。下顎頭後縁の形態の開口運動時の変化も機能異常の診断に有用であった。3T pseudodynamicMRにより、関節円板の器質的変化の生じる前の、関節円板の弾性の変化が運動分析より,明らかにできる可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Analysis of Condylar and Disc Function of the Temporomandibular Joint using 3T Pseudodynamic MRI2008

    • 著者名/発表者名
      H Iwasaki, M S Ahamed, M Kubo, N Niki, H Kubo, M Harada, H Nishitani.
    • 学会等名
      7th Asian Congress of Oral and Maxillofacial Radiology
    • 発表場所
      Nara city
    • 年月日
      20081120-20081122

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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