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2008 年度 実績報告書

核医学における放射性薬品輸送蛋白の腫瘍マーカーとしての可能性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20592207
研究機関鹿児島大学

研究代表者

川畑 義裕  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (70274842)

研究分担者 佐藤 強志  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (90136888)
馬嶋 秀行  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60165701)
仙波 伊知郎  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60145505)
中村 典史  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60217875)
濱平 須美子  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (10399917)
キーワード核医学 / 放射性薬品輸送蛋白 / 免疫組織染色 / 口腔悪性腫瘍 / 腫瘍マーカー / L-アミノ酸輸送蛋白 / グルコース輸送蛋白 / PET
研究概要

本研究は核医学における放射性薬品輸送蛋白(P-糖蛋白、Na+K+ATPase、グルコース輸送蛋白)の腫瘍マーカーとしての可能性を検討することが目的である。そこで、まず口腔悪性腫瘍の患者から得られた病理組織をもとに免疫染色用の切片標本を作成し、P-糖蛋白、Na+K+ATPaseの腫瘍細胞膜における発現を免疫組織化学染色法にて検討した。その結果、これらの放射性薬品輸送蛋白は多くの割合で腫瘍細胞膜で発現が強くみられる傾向があった。一方、グルコース輸送蛋白(GLUT)はPET検査における18F-FDGの細胞内集積に関与していることが明らかにされている。そこで、実際にPET検査を行った口腔悪性腫瘍患者におけるS.U.V.値を高値(10以上)、中等度(5-10)、低値(5未満)の3群に分類し、それらの患者の免疫染色標本における細胞膜上のGLUT発現との関連性を検討したところ、S.U.V.値が高い群では腫瘍細胞膜上で非常に強く発現していることが明らかになった。さらに、S.U.V.値が低い群においても発現がみられた。最近は、さらに正常細胞では発現せず、腫瘍細胞において特異的に高発現することが注目されているL-アミノ酸輸送蛋白(LAT-1)の発現について検討したところ、P-糖蛋白、Na+K+ATPase、GLUTとほぼ同様に強い発現が口腔悪性腫瘍細胞膜でみられた。これまでP-糖蛋白発現は99mTc-MIBIシンチでの腫瘍集積比と、またNa+K+ATPase発現は201TlClシンチにおける腫瘍集積比と相関性があり、また、これらの放射性薬品輸送蛋白の発現は組織型(分化型)の違いによって異なる傾向があった。GLUTおよびLAT-1においても類似した知見、データが得られたことから核医学における放射性薬品輸送蛋白は腫瘍マーカーとしての可能性がきわめて高いことが証明された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Subclassification of Warthin's tumor by 99m-Tc Scintigraphy2008

    • 著者名/発表者名
      T. Sato, Y. Kawabata, et al.
    • 学会等名
      7^<th> ACOMFR
    • 発表場所
      奈良県奈良市新公会堂
    • 年月日
      20081120-20081122

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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