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2010 年度 実績報告書

Sr‐CaPO4複合体を応用した自己修復能を有する接着システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20592227
研究機関広島大学

研究代表者

白井 憲一  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (20325179)

研究分担者 鈴木 茂樹  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (30549762)
西村 英紀  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80208222)
キーワードSr / XPS / CaPO4 / 象牙質再石灰化 / 接着システム
研究概要

コンポジットレジンは臨床家、基礎研究者および製造業者の連携により目覚しい進歩を遂げてきた。しかし、コンポジットレジン修復では、宿命的なレジンの重合収縮により、窩壁とレジンの間にコントラクションギャップが生じ、特に光重合型レジンでは重合収縮の方向性から窩底部においてギャップが発生する傾向がある。これらに対する解決策の一つとしてより強力な歯質に対する接着材が開発され、一応の成果を挙げている。しかしながら、その場合、重合収縮時の応力が辺縁のエナメル質に働いて、微小な亀裂を生じ、場合によってはレジンが破折することが指摘されている。故に本研究では、このコントラクションギャップを再石灰化象牙質で修復することを目的とし、ストロンチウム・カルシムリン酸塩粉体を添加した新規接着システムの開発を行った。
そこで、今年度はストロンチウム(Sr)・カルシウムリン酸塩複合体およびそれを含有する試作接着システムの象牙質再石灰化能の検討をヒト歯髄細胞を用いて検討した。
Srおよびカルシウム単体時と比較してSr・カルシウムリン酸塩複合体の方が有意ではないが再石灰化能を有していた。しかし、今後更なる検討、特にSr・カルシウムリン酸塩複合体の溶媒および機能性モノマーの組み合わせを変化させることにより、自己修復能を有する接着システムの開発が可能になる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 歯面コート材によるコーティングがもたらす歯質の脱灰抑制効果2010

    • 著者名/発表者名
      荒川真, 他8名
    • 雑誌名

      日本歯科保存学雑誌

      巻: 53 ページ: 73-78

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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