ラットに実験的に根尖病変を形成し、その成立過程におけるMMP-8、MMP-13、TIMP1、TIMP2の発現動態について検索した。 MMP-8およびMMP-13ともに根尖病変が拡大するにつれ発現が強く認められ、MMP-13はMMP-8に比べ早期に発現することが確認された。さらに、MMP-8およびMMP-13の発現が強く認められる時期と同時期にMMPのインヒビターであるTIMP1、TIMP2の発現が認められることが確認された。また、ラット根尖病変成立過程におけるMMP-8、MMP-13の発現は、タンパクおよび遺伝子レベルで同様の発現傾向を示すことが示唆された。
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