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2009 年度 実績報告書

歯髄・象牙質複合体再生のためのスポンジ状担体の開発と担体内骨形成促進因子

研究課題

研究課題/領域番号 20592246
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

好川 正孝  大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (70148451)

キーワード組織工学 / 硬組織再生 / 骨髄幹細胞 / デキストラン / 担体 / スポンジ / ハイドロキシアパタイト / ヒアルロン酸
研究概要

歯髄・象牙質複合体の再生のために、骨髄幹細胞培養による硬組織形成促進と歯髄・象牙質複合体の再生に寄与する新たな培養補助剤を見出す必要がある。また、歯としての全体の再生とともに歯の一部の再生も重要な課題であり、賦形性に優れるスポンジを担体として実験を行った。
新規スポンジ担体の作製について、アルギン酸ナトリウムゲルを凍結乾燥し、生成物を透過型電子顕微鏡で観察した結果、その物質は多孔質で100~450μmの気孔径を有するスポンジ状構造体であることが確認された。担体として用いるには細胞懸濁液に浸漬する必要があるため、スポンジ状構造体を培養液に浸漬して、表面がゼリー状になって担体として不適当なアルギン酸ゲルの濃度があることがわかった。現在、新規スポンジに骨髄幹細胞を播種し、in vivoおよびin vitroセラミックス多孔体を未分化間葉系細胞培養の担体として細胞の増殖と硬組織形成細胞への分化促進を図り、そのために、細胞の分化に効果的な促進因子を検索した結果、ビアルロン酸、ラミニンをはじめ、ロイシンに有効な促進作用がある可能性が認められたが、デキストランにも未分化間葉系細胞の分化に効果のあることが認められた。さらに、ポリビニルホルマールスポンジは線維構造のためにセラミックス担体とは異なって骨髄幹細胞を受け止め得ず、骨髄幹細胞の付着が不可能であることが明らかになった。しかし、スポンジにデキストランをコーティングすることによって骨髄幹細胞が付着できる幅のある構造を呈し、その結果としてin vitroおよびin vivoでの骨髄幹細胞によるスポンジ内骨形成が誘導されることが確認できた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Diameter of a hollow center in cylindrical hydroxyapatite scaffold for hard tissue formation2009

    • 著者名/発表者名
      N Tsuji, M Yoshikawa, H Hayashi, H Ohgushi
    • 雑誌名

      Bioceramics 22

      ページ: 29-232

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Bone generation in porous hydroxyapatite scaffolds with Leucine coating2009

    • 著者名/発表者名
      M Yoshikawa, T Yabuuchi, N Tsuji, H Hayashi, H Ohgushi
    • 雑誌名

      Bioceramics 22

      ページ: 769-772

    • 査読あり
  • [学会発表] Osteogenesis by bone marrow cells in polyvinyl formal sponge with dextran coating in vitro2009

    • 著者名/発表者名
      M.Yoshikawa
    • 学会等名
      International Bone-Tissue-Engineering Congress 2009
    • 発表場所
      Hannover, Germany
    • 年月日
      2009-10-09

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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