研究課題/領域番号 |
20592254
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
古内 壽 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (50209160)
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研究分担者 |
渡辺 誠 東北大学, 大学院・歯学研究科, 客員教授 (80091768)
坪井 明人 東北大学, 病院, 准教授 (00241646)
笹野 高嗣 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (10125560)
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キーワード | 歯学 / 顎口腔機能 / 咀嚼運動 / 筋活動 |
研究概要 |
1.目的:咀嚼筋ひとつひとつの機能を分離・分析・モデル化することによって、各咀嚼筋の作用を詳細に解明することを目的とした。すなわち実験的にウサギ咬筋に局所選択的に筋機能抑制状態を作り、筋機能抑制部位と代償性機能亢進部位および同調性・協調性機能変化部位を評価しこれらの関連性を明らかにすることによって、咀嚼運動に対する各筋の作用を多面的に解明することを企図した。 2.材料、方法:日本ウサギ(雌、体重2~2.5Kg)を用いて全身麻酔下で咬筋浅部にA型ボツリヌス毒素を局所投与し、咬筋機能抑制ウサギを作成した。筋機能は咀嚼筋の筋電図をテレメトリーシステムにて導出することとし、体内埋め込み型筋電図電極を咬筋に、送信機を背部に設置することとした。 3.結果:片側咬筋へA型ボツリヌス毒素を投与すると咬筋は対照側より有意に大きさが縮小し、形態的に筋機能の抑制が示唆された。筋機能の分析のために、咀嚼筋への筋電図電極設置および背部への送信機埋入を行い咀嚼筋活動を筋電図にて導出することを試みた。非拘束下で長期的に電極を維持・安定するには電極部分のさらなる改良が必要であることがわかった。 4.まとめ:A型ボツリヌス毒素投与による咬筋の形態変化が確認され筋機能抑制モデル動物が作成された。咬筋機能抑制モデル動物を応用し筋電図にて筋機能を詳細に解析することで、顎関節症の病態解析が実験的に可能となり、臨床への応用の観点からもこの研究の意義は大きい。またテレメトリーシステムで長期安定的に非拘束下での咀嚼筋筋電図の導出を企図することは実験的に筋機能を解析するうえで非常に有効な手法であった。
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