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2008 年度 実績報告書

ジルコニア表面に発現するマルテンサイト型相変態は接着力を低下させる

研究課題

研究課題/領域番号 20592263
研究機関岡山大学

研究代表者

丸尾 幸憲  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60314697)

研究分担者 西川 悟郎  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00172635)
入江 正郎  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (90105594)
鈴木 一臣  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30050058)
皆木 省吾  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80190693)
キーワードジルコニア / 相変態 / 接着力 / レジンセメント / レーザー / マルテンサイト
研究概要

部分安定化ジルコニアはその表面に生じたマイクロクラックに対して,結晶構造が正方晶から単斜晶へのマルテンサイト型相変態を生じることによって応力を低下させ,クラックの進展を防止する応力誘起相転移機構を有している.被着面の機械的処理や装着後の咬合力などによってジルコニアコーピング表面に生じたマルテンサイト型相変態がレジンセメントどの接着強さにどのような影響を与えるかについて検討を加えることはジルコニアを使用した補綴処置の治療予後について重要な情報を与えるものである,そこで,本研究課題は部分安定化ジルコニア表面にマルテンサイト型相変態を固有する合成被膜をパルスレーザー・アブレーション法を用いて形成し,マルテンサイト型相変態がレジンセメントとの接着強さに対して及ぼす影響について検討を加えることを目的とした,ジルコニアには#320の耐水研磨紙で研磨したイットリア部分安定化ジルコニア(ZirCAD,Ivoclar Vivadent)を用いた.表面処理には5秒間のアルミナ(50μm)によるサンドブラスト処理(0.4Mpa, Hi-BlasterIII,松風),60秒間のレーザー照射(ジーシーナノレーザーGL-II,GC),レーザー照射後サンドブラスト処理および無処理の4種類を設定した,なお,レーザーの照射モードはノーマル発振の連続照射とし,出力は6,7,8,9および10Wとした.これらの処理後のジルコニア表面の特性解析を行うために,まず各処理後のジルコニア表面をSEMによる形態学的観察を行っている.現在までにレジンセメントのジルコニアに対する接着性に関する基礎的データについて報告した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Ultrasonic cleaning of silica-coated zirconia influences bond strength between zirconia and resin luting material2008

    • 著者名/発表者名
      Nishigawa G, Maruo Y, Irie M, Oka M, Yoshihara K, et al.
    • 雑誌名

      Dental Materials Journal 27(6)

      ページ: 842-848

    • 査読あり
  • [学会発表] レジンセメントの曲げ特性とジルコニアに対する接着強さに関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      玉田宜之, 入江正郎, 丸尾幸憲, 西川悟郎, 他3名
    • 学会等名
      第117回日本補綴歯科学会雑誌
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2008-06-07

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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