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2009 年度 実績報告書

エリスリトールを用いた新しく安全な義歯洗浄剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20592271
研究機関徳島大学

研究代表者

柏原 稔也  徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (90274232)

キーワードエリスリトール / 糖アルコール / 義歯洗浄剤 / カンジダアルビカンス / バイオフィルム / 機能水
研究概要

メディカル・デンタルデバイス洗浄法および誤嚥性肺炎予防のための義歯,口腔,支台歯への微生物付着(とくにカンジダ)制御法を開発することを目的として,糖アルコールの一種である「エリスリトール」と殺菌剤を組み合わせた新しく安全な義歯洗浄剤を検討することである。昨年、Journal of Dentistryに掲載した方法でカンジダバイオフィルムを作製し、種々のエリスリトール含有殺菌剤の調整を行った。
さらに、臨床では粘膜調整材(ティッシュコンディショナー)の劣化およびカンジダの付着は大きな問題であり、義歯洗浄しにくいことも指摘されているため、これに対する効果の検討を進めた。しかし、ティッシュコンディショナー上でのin vitroカンジダバイオフィルムの形成が十分でないことが明らかとなった。そこで、新たなバイオフィルム作製法に着手し、以下のようなバイオフィルム作製法を確立した。つまり、Candida albicansをある濃度でYNB/100mM glucose+GlcNAcの培養液中で好気条件で75rpmで振盪させながら90min 37℃初期培養後、PBSで洗浄、材料における初期付着を確立したあと、同様の培養液で75rpmで振盪させながら2日間37℃で培養し、バイオフィルムを得るものである。さらにティッシュコンディショナー表面は、含有物質であるアルコール等の除去方法の検討を行っている。
この確立したバイオフィルム作製法を用いて、機能水、市販の義歯洗浄剤、エリスリトール含有殺菌剤の効果を検討し、最終的なエリスリトール含有殺菌剤の調整を行い、再度ヒトに臨床試験を試みる予定である。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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