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2010 年度 実績報告書

歯科用金属の適切なレーザー溶接条件の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20592275
研究機関奥羽大学

研究代表者

嶋倉 道郎  奥羽大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80111730)

キーワードレーザー溶接 / パルス波形 / 連続波 / 歯科用金属 / 変形
研究概要

まず金銀パラジウム合金、Co-Cr合金および純チタンの3種類の歯科用金属を用いて、20.0×6.0×1.0mmの板状試料を製作した。2枚の試料の短辺同士を突き合わせ、枡形ブロック上で片方を固定して5か所レーザー溶接した後、もう一方の試料断端のブロック面からの浮き上がり量を測定した。
レーザー照射条件は、パルス波ではスポット径を0.6mmに固定し、ピーク出力を金銀パラジウム合金では3.OkW、Co-Cr合金では2.8kW、純チタンでは2.4kWに設定した。波形はピーク出力でパルス幅5msの矩形波(波形(1)、波形(1)の直後に出力が半分でパルス幅5msの付加パルスを追加した波形(波形(2)、出力を0から2msかけてピークまで上げそこで2ms維持した後4msかけて0に戻す山型波(波形(3)の3種類とした。また連続波ではスポット径を0.1mm、走査速度を5mm/sに固定し、出力を金銀パラジウム合金は400W、Co-Cr合金は250W、純チタンは150Wに設定して行った。
以上により,レーザー溶接時のレーザー波形が金属フレームの変形に及ぼす影響について比較検討した。その結果いずれの金属においても、パルス波では波形(3)が波形(1)および波形(2)よりも大きな浮き上がり量を示し、山型波よりも矩形波の方が変形が少ないことが示唆された。また条件は異なるものの連続波を使用すると、試料の変形をパルス波の半分以下に抑えることができ、精確な溶接が要求される歯科技工領域において有効であると考えられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 歯科用金属のレーザー溶接時における溶融部の様相2010

    • 著者名/発表者名
      嶋倉道郎、竹内操、三浦浩輝
    • 雑誌名

      奥羽大学歯学誌

      巻: 第37巻 ページ: 99-104

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 歯科用金属のレーザー溶接時における溶融部の硬さ変化2010

    • 著者名/発表者名
      嶋倉道郎、竹内操
    • 雑誌名

      日本レーザー歯学会誌

      巻: 第21巻 ページ: 149-156

    • 査読あり
  • [学会発表] 歯科用金属フレームのレーザー溶接時の変形2010

    • 著者名/発表者名
      嶋倉道郎
    • 学会等名
      第22回日本レーザー歯学会学術大会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      20100000
  • [学会発表] レーザー溶接時における純チタンプレートの変形の進行2010

    • 著者名/発表者名
      三浦浩輝、坂井祐真、嶋倉道郎
    • 学会等名
      第56回日本歯科理工学会学術講演会
    • 発表場所
      岐阜
    • 年月日
      20100000

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公開日: 2012-07-19  

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