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2008 年度 実績報告書

新規セラミックプライマーを用いたレジンセメント接着システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 20592287
研究機関日本大学

研究代表者

會田 雅啓  日本大学, 松戸歯学部, 教授 (40147715)

研究分担者 西山 典宏  日本大学, 松戸歯学部, 教授 (90112953)
若見 昌信  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (60297851)
後藤 治彦  日本大学, 松戸歯学部, 助手 (70307875)
キーワードセラミックプライマー / γ-MPTS / 接着耐久性 / 保管安定性 / 接触角
研究概要

本研究では,2液性のセラミックプライマーを開発することを目的とし,シラン処理剤(γ-メタクリロキシトリメトキシシラン,γ-MPTS)のメトキシ基を短時間のうちに加水分解させるために必要な酸触媒について検討した。すなわち,γ-MPTSをエタノールに溶解してプライマーA溶液を調製し,さらにγ-MPTSのメトキシ基の加水分解促進剤として,10^<-2>,5×10^<-1>,10^<-1>molの塩酸,正リン酸または酢酸水溶液をエタノールに溶解し,50vol%のエタノール水溶液を調製し,プライマーB溶液とした。プライマーAとB溶液を等量計量して混合した後,陶材系セラミックに塗布し,エアー乾燥させた。その後,光重合型レジンセメントをシラン処理したセラミック表面に接着し,サーマルサイクル前後における接着強さを測定して,接着耐久性を調べた。
正リン酸および酢酸エタノール水溶液をメトキシ基の加水分解促進剤として用いた場合,サーマルサイクルを施すとレジンの接着強さは大きく低下し,レジンがセラミック表面から界面剥離した。これはセラミック表面に残留した正リン酸あるいは酢酸がシラン処理剤吸着層の加水分解を促進したためと考えられる。しかし,塩酸を用いた場合には,サーマルサイクルを施しても,セラミックが凝集破壊し,高い接着強さが維持された。しかし,塩酸の濃度が10^<-1>molと高くなると接着強さは大きく低下し,レジンの接着耐久性は酸の濃度に強く依存することが明らかとなった。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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