• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

高強度セラミック修復物の長期経過安定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20592288
研究機関日本大学

研究代表者

小峰 太  日本大学, 歯学部, 助教 (90287657)

キーワード高強度セラミックス / 適合 / CAD / CAM / 修復物 / 長期経過
研究概要

高強度セラミック修復物の適合を評価し、修復物の長期経過安定に適した支台歯軸面テーパー度およびセメントスペース量に関する情報を検討した。
3種類のテーパー角(6゜、12゜、20゜)の大臼歯支台歯金型を連合印象採得し、作業模型を製作した。作業模型をCADシステムでスキャニングし、CADシステム上で3種類のセメントスペース(10μm、30μm、60μm)を設定した。CADのデータをCAMに転送し、酸化ジルコニウムセラミック(ジルコニア)コーピングが機械加工され、その後計72個のジルコニアコーピングが焼結された。内面および辺縁間隙量を走査レーザー顕微鏡で測定し、修復物の適合を評価した。
内面および辺縁間隙量はそれぞれ、54.0〜128.1μmおよび27.4〜77.8μmであった。テーパー角6゜、セメントスペース10μmのジルコニアコーピングの内面および辺縁間隙量は、他のグループに比較し有意に大きい値を示した。テーパー角6゜と20゜間において、3種類のセメントスペースに関係なく、内面間隙量に有意差が認められた。一方、辺縁間隙量は全ての支台歯テーパー角において、セメントスペース60μmのグループはセメントスペース10μmのグループより有意に小さい値を示した。
今回の結果から以下のことが示唆された。1)ジルコニアコーピングの内面間隙量は、支台歯テーパー角の増加に伴い、減少すると推測される。2)コンピューター上でデザインされたセメントスペースは、ジルコニアコーピングの辺縁間隙量に影響を及ぼす可能性がある。3)今回の研究で得られた内面および辺縁間隙量は、臨床的許容範囲内を示した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Influence of convergence angle and cement space on adaptation of zirconium dioxide ceramic copings2008

    • 著者名/発表者名
      Iwai T
    • 雑誌名

      Acta Odontologica Scandinavica 66

      ページ: 214-218

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アルミナセラミックスを用いたラミネートベニア修復2008

    • 著者名/発表者名
      小峰 太
    • 雑誌名

      歯科審美 21

      ページ: 20-25

    • 査読あり
  • [学会発表] 支台歯テーパー角およびセメントスペース量がジルコニアコーピングの適合に及ぼす影響2008

    • 著者名/発表者名
      岩井貴之
    • 学会等名
      平成20年度(社)日本補綴歯科学会東京支部総会・関越支部総会・合同学術大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-10-18

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi