• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

柔軟性運動を再現する導電性高分子アクチュエータを用いた人工舌の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20592291
研究機関鶴見大学

研究代表者

大久保 力廣  鶴見大学, 歯学部, 教授 (10223760)

研究分担者 小久保 裕司  鶴見大学, 歯学部, 講師 (20225410)
キーワード人工舌 / 三次元モデル / CT / 下顎骨体積 / 舌体積 / 舌 / 下顎骨比率
研究概要

人工舌の開発にあたり,日本人の平均的な舌の大きさ,および形態を把握し舌の標準三次元モデルを作製した.三次元モデルの作製にあたり,有歯顎を有する日本人男性40名,年齢が25〜77歳(52.6±12.5歳), BMIが20.1〜35.8kg/m^2(25.4±3.4kg/m^2)を対象に,舌および下顎骨の体積,舌/下顎骨比率を算出した.算出には, Spiral CT (Radix Prima),ソフトウエアはImage analysis software (Amira3.1)を用いた.下顎骨の体積はCT値200HU(軟組織を除くため)から最大値までのボクセルをオートマティックに抽出し,その数から算出した.舌の体積はセミオートマティックツールを用い,注意深く辺縁を抽出し,その辺縁に囲まれたボクセル数から算出した.舌/下顎骨比率は上記の両者から算出した.
その結果,下顎骨体積(mm^2)は最小値62453,最大値112682,平均87806,標準偏差12079.6,舌体積(mm^2)は最小値60594,最大値115806,平均78990,標準偏差10607.8,舌/下顎骨比率(%)は最小値65,最大値131,平均91,標準偏差16.4であった.2006年,Okuboらは51名の日本人男性の舌体積をMR画像上で三次元的に計測し,平均78cm^3であったと報告している.本実験データもほぼ近似した値が得られた.また,舌の位置・可動範囲を決定する一つの要因となる下顎骨との比率の平均は91%であった.
今後はこのデータからフィジカルモデルを作製し,人工舌の開発を行いたいと考えている.

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi