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2009 年度 実績報告書

線維芽細胞増殖因子が歯髄幹細胞の機能と分化を制御する

研究課題

研究課題/領域番号 20592294
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

呉本 晃一  大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (90319583)

研究分担者 前田 照太  大阪歯科大学, 歯学部, 准教授 (10103110)
キーワードFGF / 歯髄幹細胞 / 象牙質再生
研究概要

本研究目的は,線維芽細胞増殖因子(FGF)が口腔由来の幹細胞の機能と分化に関する役割を解明し、バイオ人工歯根開発/臨床応用へ発展させることにある。本研究には、海外研究協力者であるロサンジェルス子供病院ベルーシ准教授より供与を受けたFGFR2b遺伝子ノックダウンマウスを用いて、FGFR2bシグナルの減弱による歯根形成時の表現型が生じるメカニズムについて組織学的、分子生物学的に検討を行った。
実験条件として、マウスの前歯の萌出が完了する出生14日後からFGFR2b遺伝子のノックダウンを開始し、その期間は2・4・8週間とした。前年度の結果から、FGFR2b遺伝子ノックダウンによりマウス切歯の根尖部には、新たにエナメル質が形成されないことが明らかとなっている。これは、FGFR2bが減弱した状態では、口腔粘膜上皮由来幹細胞(dental epithelial stem cell、DESC)塊であるcervical loopは残存するものの、口腔上皮由来幹細胞の、エナメル芽細胞前駆細胞(ameloblast progenitor cell、APC)への分化が抑制されることによることであることが明らかとなった。
以上の結果からFGFR2b遺伝子は、DESCsの維持には関与しないものの、DESCsのAPCsへの分化を抑制することが明らかとなった。FGFR2b遺伝子減弱による歯根形成への表現型と同様の表現型を示す報告が、他の遺伝子系でも報告されており、FGFR2b遺伝子と、それら遺伝子のかかわりを明らかにすることが、DESCsのマーカーを探索するうえで重要であると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Fibroblast Growth Factor 10-mediated Delay in Bladder Wound Healing in Inducible Transgenic Mice2009

    • 著者名/発表者名
      Koh-ichi Kuremoto
    • 学会等名
      American Urological Association Annual Meeting 2009
    • 発表場所
      Chicago, USA
    • 年月日
      2009-04-26

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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