• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

高度インプラント診断治療統合システムのためのマルチフィジックスシミュレータの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20592299
研究機関広島大学

研究代表者

日浅 恭  広島大学, 病院, 助教 (60304432)

研究分担者 阿部 泰彦  広島大学, 病院, 講師 (00253097)
久保 隆靖  広島大学, 病院, 講師 (60240876)
キーワードインプラント / マルチフィジックス / 診断治療
研究概要

本研究は,マルチフィジックス解析による手法を利用して補綴主導型コンセプトによるインプラント治療の診断・治療・予後・治療結果のフィードバックを統合した新しいシステムを構築することを目的としている。平成22年度は,(1)有効歯根表面積計測システムの確立,(2)咬合接触域面積の算出,(3)咬合支持能力指数の算出,(4)インプラント体表面積および咬合支持能力歯数の算出を計画した。
(1)について,その目標を達成することができ,その成果を学会及び論文発表した。(2)は,上下顎の咬合面形態をデジタルデータとして抽出することは可能となったものの,上下の歯の咬合に関与する部分を抽出し,表面積の算出することが困難であることが判明した。このため,(3)の達成も困難であることから,(4)を異なる手法で行うことにした。すなわち,CTデータからインプラント埋入部位の骨密度を算出し,埋入予定のインプラント表面積と組み合わせることでインプラント埋入部位の予後を予想するシステムが構築できると考えた。これを検証するため,これまでインプラントを埋入した患者の埋入部位別の平均骨密度,埋入したインプラントの表面積,埋入時および埋入後の経過を調査した。その結果,これまでの報告と同様に骨密度には個人差と部位差が存在するものの,骨密度が不良な症例では予後も不良であり,客観的な骨密度の閾値が明らかになった。このことから,骨質から見たインプラントの予後予想がある程度可能となり,インプラ治療におけるマルチフィジックスシミュレータの一端を開発することができた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] ブリッジの支台歯選択における新しい咬合支持能力指数の応用2011

    • 著者名/発表者名
      水町亘, 阿部泰彦, 野上敬介, 田地豪, 日浅恭, 岡崎洋平, 石田秀幸, 津賀一弘, 赤川安正
    • 雑誌名

      広島大学歯学会雑誌

      巻: 42 ページ: 151-154

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A proposed index for residual periodontal ligament support.2010

    • 著者名/発表者名
      Abe Y., Taji T, Hiasa K., Tsuga K, Akagawa Y.
    • 雑誌名

      The International Journal of Prosthodontics

      巻: 23 ページ: 472-474

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Residual periodontal ligament index(RPLI)を用いた残存歯咬合支持能力の数値化2010

    • 著者名/発表者名
      阿部泰彦, 田地豪, 日浅恭, 岡崎洋平, 石田秀幸, 櫻井裕也, 津賀一弘, 赤川安正
    • 雑誌名

      広島大学歯学会雑誌

      巻: 42 ページ: 1-8

    • 査読あり
  • [雑誌論文] インターナルジョイント型インプラントを用いた短期臨床予後2010

    • 著者名/発表者名
      日浅恭, 阿部泰彦, 田地豪, 林和彦, 宮本泰成, 岡崎洋平, 櫻井裕也, 久保隆靖, 津賀一弘, 赤川安正
    • 雑誌名

      広島大学歯学会雑誌

      巻: 42 ページ: 9-15

    • 査読あり
  • [学会発表] インターナルジョイント型インプラントを用いた臨床予後2010

    • 著者名/発表者名
      林和彦, 日浅恭, 阿部泰彦, 久保隆靖, 赤川安正
    • 学会等名
      第30回日本口腔インプラント学会中国・四国支部総会学術大会
    • 発表場所
      松江市
    • 年月日
      2010-11-13
  • [学会発表] 新しい残存歯咬合支持能力指数の開発-ブリッジの支台歯選択への応用-2010

    • 著者名/発表者名
      野上敬介, 阿部泰彦, 水町亘, 田地豪, 日浅恭, 岡暗洋平, 石田秀幸, 津賀一弘, 赤川安正
    • 学会等名
      第49回広島県歯科医学会・第94回広島大学歯学会
    • 発表場所
      広島市
    • 年月日
      2010-10-23
  • [学会発表] Residual Periodontal Ligament Indexの考案2010

    • 著者名/発表者名
      阿部泰彦, 田地豪, 日浅恭, 岡崎洋平, 津賀一弘, 赤川安正
    • 学会等名
      第119回日本補綴歯科学会学術大会(東京),2010
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      2010-06-12

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi