研究課題/領域番号 |
20592322
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
小田 陽平 新潟大学, 医歯学系, 助教 (50397121)
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研究分担者 |
新美 奏恵 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任助教 (20397136)
小林 正治 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (80195792)
齊藤 力 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80103357)
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キーワード | 睡眠 / 呼吸障害 / 頭蓋形態 |
研究概要 |
【目的】日本人における閉塞型睡眠呼吸障害のリスクファクターを解明するために、側面頭部X線規格写真を用いて閉塞型睡眠呼吸障害の重症度と顎顔面形態との関連性を明確にするとともに、加齢に伴う顎顔面形態や気道形態の変化が睡眠時の呼吸状態にどのような影響を及ぼすかを調査することにより顎顔面形態のリスクファクターを明らかにすること。 【21年度の研究内容】日本人の閉塞型睡眠呼吸障害患者の重症度に関与する要因について解明するために、当院いびき外来を受診した閉塞型睡眠呼吸障害患者の終夜睡眠ポリソムノグラフィーの分析および側面頭部X線規格写真の分析(硬組織および軟組織上の計測点26点の二次元座標値をコンピュータに入力して算出した距離的計測12項目と角度的計測および患者の身体的特徴データ4項目(年齢、身長、体重、Body Mass Index)から得られる変数を用いて主成分分析をおこなっている。加えて、顎変形症患者術前の側方頭部規格X線写真を同様の手法で分析し、CTから得られる舌・咽頭周囲の3次元データを再構成し算出した咽頭気道容積との関連を検索した。この容積は体格に応じて変化する傾向がみられたが、顔面形態とも関連する可能性があり、今後も検討を重ねていく予定である。また、学生実習の一環として撮影した頭部規格X線写真を用い、学生時と現在の顎顔面および気道形態・体格等の比較をおこない、さらに睡眠時の呼吸状態を酸素飽和度モニタでスクリーニング検査することにより、加齢による睡眠時呼吸状態への関与を明らかにすることができるよう、検討をおこなっていく予定である。
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