研究分担者 |
加藤 恵三 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (40397336)
牧田 浩樹 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (50345790)
畠山 大二郎 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (60377653)
土井田 誠 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (90313890)
柴田 敏之 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50226172)
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研究概要 |
平成20年1月から,口腔扁平上皮癌患者46例の治療前末梢血血漿,腫瘍組織(前癌病変)と正常粘膜組織を凍結保存している.また,それより以前から採取している口腔扁平上皮癌患者の腫瘍部と正常部の擦過サンプルも85症例分凍結保存している.これらの症例の臨床病態(腫瘍の占拠部位,TNM分類,治療法,生活習慣)ならびに病理組織像(組織学的分化度,浸潤様式,術前療法の組織学的効果,転移リンパ節の個数と被膜外進展の有無など)をデータ化しており,46症例に関しては,治療後の末梢血血漿を採取保存しつつ,再発・転移の有無ならびに生存期間・死亡(死因)に関してのデータを随時更新中である. 遺伝子検索については,現在まで21例でp16,MGMT,RECK,CDH1,TIPM-3等の癌抑制遺伝子におけるプロモーター領域のhypermethylationを検討した.腫瘍組織では、hypermethylationを認めた症例は、p16で20、MGMTで4、RECKで19、CDH1で0、TIMP-3で0であった.術前血漿中のDNA断片におけるhypermethylationを認めた症例は、p16で14、MGMTで3、RECKで1、CDH1で0、TIMP-3で0であった. 今後、血漿中のDNA断片におけるhypermethylationの経時的な変化(再発時の変化)や臨床病態・病理組織像との関連の有無を明らかにし、口腔扁平上皮癌患者の腫瘍部と正常部の擦過サンプルの遺伝子検索も行っていく予定である.
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