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2010 年度 実績報告書

口腔癌における血漿中のメチル化異常遺伝子断片の検索と臨床病態との相関

研究課題

研究課題/領域番号 20592324
研究機関岐阜大学

研究代表者

山下 知巳  岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (80345793)

研究分担者 加藤 恵三  岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (40397336)
牧田 浩樹  岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (50345790)
畠山 大二郎  岐阜大学, 医学系研究科, 助教 (60377653)
柴田 敏之  岐阜大学, 医学系研究科, 教授 (50226172)
キーワード口腔癌 / 血清 / 血漿 / メチル化異常
研究概要

癌症例の血漿中には,癌細胞由来のDNA断片が遊出し、これを抽出することにより癌細胞特異的なメチル化異常DNA断片が検出されることが報告され、新たな腫瘍マーカーないしは予後因子となる可能性が示唆されている。そこで、口腔癌患者から手術前と術後3ヶ月以降の血漿を採取し、癌抑制遺伝子であるp16,MGMT,RECK,CDH1,TIPM-3のプロモーター領域におけるhypermethylationの有無を検討した。また、手術標本の腫瘍組織における、同遺伝子のプロモーター領域におけるhypermethylationの有無も同時に検討を行った。
腫瘍組織における、hypermethylationはp16とRECKで90-95%確認できた。MGMTでは20%程度と少なく、CDH1,TIPM-3ではほぼ確認できなかった。この結果から、口腔癌患者血漿中の癌抑制遺伝子プロモーター領域のhypermethylationの検討では、p16とMGMTを検討することが適当であると推測された。
手術前血漿中のhypermethylationは、p16で約7割、MGMTで約1.5割確認できたが、RECK,CDH1,TIPM-3ではほぼ確認できなかった。この結果から、血漿中p16のメチル化異常に注目して、術後の継時的変化を追うことが適当であると推測された。
術前血漿でp16のhypermethylationを認めた14症例での術後3ヶ月以降の血漿では、無担癌症例11例でも担癌3症例(後発リンパ節転移を含む)でもhypermethylationが確認され、変化(メチル化異常の消失)が確認できなかった。そのため、hypermethylationの有無ではなく、hypermethylatonの程度(割合)を評価するべく、現在、再検索を行っている。

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公開日: 2012-07-19  

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