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2008 年度 実績報告書

ブラキシズム・オーラルディスキネジア発症における脳幹内制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20592330
研究機関大阪大学

研究代表者

田中 晋  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (00367541)

研究分担者 古澤 清文  松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (90165481)
安田 浩一  松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 准教授 (30230220)
キーワード三叉神経 / 顎運動 / 脳幹 / 不随意運動
研究概要

生後2-12日齢ラットおよび生後5-10日齢マウスの脳幹スライス標本を用いて、三叉神経中脳路核ニューロンよりwhole-cell recordingを行ったところ、1)両者共に、生後発達的にスパイク後電位の増大とスパイク発射特性については単一スパイク活動から反復発射活動、内因性バースト活動が観察されることが明らかとなった。2)Voltage-clamp recording条件下で内向き整流性K電流(Ih)、持続性Na電流(INaP)の電流特性が中脳路核内の細胞の局在によって変化がみられるか検証したところ、両電流ともに細胞の局在による明らかな特性の変化は観察されなかった。3)神経伝達物質の内、Glutamateによる両電流の修飾作用について検討したところ、IhについてはGlutamateにより最大振幅値は抑制され、抑制効果は生後発達的に増大することが明らかとなった。またCurrent-clamp recording条件下で観察されるvoltage-sagについても同様にGlutamateにより抑制された。さらに本抑制作用はゲート特性の変化によるものではなく、単一チャネルにおける電流密度の変化によるものであることが示唆された。時定数値についてはslow,fast成分ともに増大傾向を示した。今後他の神経伝達物質についても検討を予定している。中脳路核と運動核からの同時記録については今回の交付決定額ではアンプの購入が不可能なため、将来的に設備が整い次第取り掛かる予定である。一方、研究分担者らによる形態学的検討により、中脳路核ニューロンに分布する5-HT受容体陽性終末は主に5-HT1,5-HT2受容体であることが明らかとされつつあり、今後さらに検証を行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Glutamatergic modulation of slow inward rectification in trigeminal primary sensory neurons.2008

    • 著者名/発表者名
      Tanaka S, Yasuda K, Furusawa K
    • 雑誌名

      Matsumoto Shigaku 34(1)

      ページ: 1-12

    • 査読あり
  • [学会発表] 三叉神経運動ニューロンにおける神経活動の可塑性について2008

    • 著者名/発表者名
      岡本伶子, 榎本明史, 小泉英彦, 田中 晋, 石浜孝二, 横田祐介, 古郷幹彦
    • 学会等名
      第62回口腔科学会総会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20080400
  • [図書] 生命歯科医学のカッティングエッジ2008

    • 著者名/発表者名
      田中 晋, 大倉正也, 石濱孝二, 榎本明史, 古郷幹彦
    • 総ページ数
      212-225
    • 出版者
      大阪大学出版会

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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