研究概要 |
TCDD(2,3,7,8-tetrachrolodibenzo dioxin)投与マウスは胎生期に一旦口蓋が癒合しても,その後解離し,口蓋裂となる。口蓋の解離に関わる因子として,組織強度の不足が考えられたため,細胞間接着分子,基底膜構成因子につき検討を行った。その結果,TCDD群において発現低下が認められ,さらに形態的にTCDD投与群では口蓋骨の形成不全が観察された。 以上より,TCDD投与マウスにおける口蓋裂の発症機序は上皮系の強度不足のみならず口蓋骨や軟口蓋の筋群の発育不全も関与している可能性が示唆された。
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