研究概要 |
ヒト由来骨芽細胞様細胞(Saos2細胞)とヒトから単離した骨芽細胞をin vitroで培養を行い,細胞を維持した.超音波遺伝子導入装置(ソニトロン2000)を用いSaos2にマーカー遺伝子(β-galactosidaseまたはGFP)を導入することが可能となった. さらにマーカー遺伝子とマイクロバブル溶液を混合し,マーカー遺伝子/マイクロバブル複合体溶液を調製することが可能となった.この調製した遺伝子溶液を細胞懸濁液に加え,超音波造影剤(マイクロバブル)を併用した. 現在は導入効果が高い条件を検討中である.超音波強度2.0W/cm2、照射時間20秒、DUTY比50%、マイクロバブル濃度2.5%を基準として,まず(1)超音波強度を0.5W/cmごと増減させ,(2)照射時間を5秒ごと延長あるいは短縮させて検討中である.24時間培養後,β-gal染色またはフローサイトメーターによりGFP発現を測定し,導入効率を比較検討した.今後はDUTY比とマイクロバブル濃度を変化せて検討する.
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