研究分担者 |
村田 勝 北海道医療大学, 歯学部, 准教授 (00260662)
荒川 俊哉 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (40306254)
赤澤 敏之 北海道立工業試験場, 材料技術部, 科長 (80469692)
伊藤 勝敏 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (50433438)
淀川 慎太郎 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (60433439)
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研究概要 |
1.ヒト歯髄組織中のBMPおよび硬組織関連遺伝子の発現 ヒト歯髄組織より抽出したtotal RNAを用い、RT-PCR法によりBMPおよび硬組織関連遺伝子の発現を検討した。その結果、ヒト歯髄組織にはBMP-2, BMP-4, BMP-6, BMP-7および硬組織関連遺伝子であるALP, OPN, OCN, DSP, DMP-1のmRNAが発現していることが確認された。 2.ヒト歯髄組織中のBMP-2およびBMP-4 mRNAの定量 RT-PCR解析で使用したものと同じサンプルを用いて、ヒト歯髄組織に存在するBMP-2 mRNAとBMP-4 mRNAの定量をおこなった。mRNAはそれぞれのヒトBMPのcDNAを用いて検量線を作製し、それと比較することで定量した。ヒト歯髄組織にはBMP-2はtotal RNA 1μg当たり0.035a mol、BMP-4はtotal RNA 1μg当たり0.270 a mol存在していた 3.ヒト歯髄組織におけるBMP-2タンパク質の同定 ヒト歯髄組織の組織抽出液を使用して、還元条件下でSDS-PAGEをおこない、ウエスタンブロッティングによりBMP-2タンパク質を検出した。検出のため数社の抗体を試したが、特異的な反応が得られず、最終的にR&D社の抗ヒトBMP-2モノクローナル抗体を用いた。その結果、強いシグナルを示すバンドが50kDaの位置に、弱いシグナルのバンドが32kDa, 25kDa, 16kDaの位置に検出された。
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