研究概要 |
発性のアフタ性口内炎(Recurrent Aphthous Stomatitis : RAS)の単独症例は当大学病院への受診数が少なく,統計的解析を行い得る検体数に限界があった.また,当該症状を呈する症例においても他の治療との混在により診断が不確定となることなどが挙げられた.本研究ではRAS患者のストレス,免疫機構,微生物との関わりについて解析を試みることを目標としているが,サンプリング対象を拡大解釈し,潜在的にアフタを生じやすいか否かを予め問診し,その生じやすさの有無を比較することで解析を試みた.対象は当院の看護学生70名を対象として唾液中のストレスマーカーとされるクロモグラニンAおよび分泌型IgA、コルチゾールをELISA法により測定した. サーカディアンリズム関連遺伝子であるper2ノックアウトマウスを用いて脾臓中のγδTCR濃度,さらに血中コルチコステロイドの変動の有無について測定を行った.また,Bリンパ球,Tリンパ球を欠損したNOD-SCIDマウスを用いて,これにヒト末梢血単核球を移植し,血中コルチコステロイドの変動の有無について検討を行った.
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