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2010 年度 実績報告書

骨再生医療に向けた歯嚢由来細胞の有用性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20592347
研究機関日本大学

研究代表者

小倉 直美  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (10152448)

研究分担者 伊藤 耕  日本大学, 松戸歯学部, 助手 (20419758)
キーワード歯嚢由来細胞 / 未分化面葉系幹細胞 / 遺伝子発現解析 / パスウェイ解析 / 骨再生医療
研究概要

歯嚢は、歯科治療過程で破棄される組織であり、骨芽細胞へと分化する細胞が存在すると考えられている。本研究では、歯嚢由来細胞(DFC)の骨再生医療の細胞源としての可能性を検討することを目的として、DFCと骨髄由来未分化間葉系幹細胞(MSC)について遺伝子発現解析した。【方法】日本大学松戸歯学部倫理に関する指針に従い、埋伏抜歯時に採取した歯嚢をcollagenase/dispase処理しDFCを分離した。MSCはLonza社から購入した。DFCおよびMSCを増殖培地(GM)または骨芽細胞分化誘導培地(OIM)で培養を行い、alizarin red S染色、alkaline phosphatase(ALP)活性を測定した。遺伝子発現量はGeneChip HG U133 plus 2.0 arrayを用いて測定し、Ingenuity Pathway Analysis(IPA)を行った。【結果および考察】DFCはSTRO-1陽性細胞が存在し、OIMで培養を行うと石灰化し、ALP活性が上昇した。GMで培養3日目のDFCとMSC間で遺伝子発現解析を行った結果、DFCの細胞表層抗原および細胞マーカーの発現パターンはMSCと類似していた。DFCをGMまたはOIMで培養し、3日および10日目の細胞について遺伝子発現解析を行ったところ,GMに比べOIMで培養した細胞で2倍以上発現変動した遺伝子は3日目で951遺伝子,10日目で1798遺伝子であった。これらの遺伝子群をGene ontology分類するとTranscriptionに分類される遺伝子が多かった。次に発現変動した遺伝子群のIPAを行ったところ、培養3日目ではOIMで培養した細胞ではBMPおよびTGF-βシグナリングパスウェイが活性化していることが示唆された。以上の結果から、DFCは再生医療の細胞源としての可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 歯嚢由来細胞の骨芽細胞への分化を制御するmicroRNAについて2010

    • 著者名/発表者名
      小倉直美
    • 学会等名
      第55回社団法人日本口腔外科学会学術大会
    • 発表場所
      幕張メッセ(千葉県)
    • 年月日
      2010-10-17

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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