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2008 年度 実績報告書

哺乳運動に関わる神経回路網の発達について

研究課題

研究課題/領域番号 20592372
研究機関松本歯科大学

研究代表者

石濱 孝二  松本歯科大学, 歯学部, 講師 (30432454)

研究分担者 田中 晋  大阪大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (00367541)
キーワード哺乳 / 神経回路網 / 発達 / NMDA / シナプス
研究概要

胎生17日にネンブタール腹腔内深麻酔下で母獣ラットを開腹し、胎仔手術を行った。羊膜を切開する前に26G注射針で羊水を吸引し、シリンジ内に保存した。ほぼ羊水が吸引できたところで羊膜を切開し胎仔の下顎と上顎とを実体顕微鏡下で縫合した。胎仔手術完了後、羊膜を縫合し、保存していた羊水を注射器で注入し母獣ラットの閉創行い手術を終了した。母獣ラットの攪醒、術後回復は問題なかったが死産の割合が多く認められた。また、出生が予定の21日より遅れることが多く、生まれた新生仔ラットの胎生期発達が悪く、行動学的な発達遅延も認められた。したがって生後新生仔ラットに深麻酔を導入することも困難であり脳幹内の神経活動の記録は出来ていない。また、組織学的解析(三叉神経運動核、三叉神経中脳路核、知覚核、顔面神経核、舌下神経核、孤束核)では浸漬固定で試みているが、凍結切片作成に難渋している現状である。今後は、胎仔手術の時期について再考する。出生までに胎生21日目で再度母獣ラットを開腹し胎児を摘出する2回法についても検討する。また、2回法の場合、1回目の胎仔手術の時期を早めて母胎内で胎仔の顎運動が発現する胎生16日目以前に行うことも検討する。さらに、神経生理学的解析が困難な場合には、生後の行動学的発達について、比較検討行うことも考慮している。神経回路網の形成、発達を検討していることから、母獣ラットにNMDA受容体の競合的拮抗薬を投与し解析することも検討する。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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