研究概要 |
平成20年度は、顔面頬部に癌細胞(Walker256B carcinocarcinoma;2x10^6)を注入した癌性疼痛モデルラットを作成し、癌性疼痛の炎症性疼痛との差異を明らかにした。すなわち癌性疼痛および炎症性疼痛ラットの疼痛行動を観察し、それぞれの疼痛の差異と消炎剤の有効性を検討した。また、癌性疼痛ラットの脊髄路核尾側亜核を摘出、凍結切片を作成し、これらの組織切片に対するc-fos遺伝子発現をin situ hybridization法にて検討した。また、異なる組織切片でDNA断片化に対するTUNEL染色とFas、Fas-ligandに対する免疫染色を施して検討するとともに、programmed cell deathがラジカル、サイトカインとどのような相互関係を有するかを検討するために、interleukin-1receptor阻害薬、TNF-α阻害薬を経静脈的に投与して遺伝子発現と細胞死を観察する。 (4)PCRデータの処理に画像解析装置を用い、,能率良くまた高次解析をおこなう。
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