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2008 年度 実績報告書

モデルマウスにおける唾液腺非刺激分泌タンパク質の解明と口腔乾燥症への臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 20592380
研究機関日本歯科大学

研究代表者

梨田 智子  日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (10133464)

研究分担者 今井 あかね  日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (60180080)
下村 浩巳  日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (40139259)
吉江 紀夫  日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (30095278)
キーワード唾液腺 / 口腔乾燥症 / 唾液 / NODマウス / プロテオーム解析
研究概要

本研究の最終目的は,モデル動物唾液腺を用いてシェーグレン症候群の唾液中において特異的なタンパク質を発見することである。
今年度の予定は,糖尿病モデルマウスから摘出した耳下腺から分泌たタンパク質をプロテオーム解析して,特徴的なタンパク質を特定することであった。しかし,実験を進めるにつれて以下の事情が発生したため,戦略を変更した。変更理由1.補助金内では十分なプロテオーム解析は困難であった。2.I型糖尿病マウス(NOD/Shi Jic)を飼育して血糖値を測定したところ,糖尿病発病には,文献から予想されたよりも時間がかかった(28週令から糖尿病を発生し始めた。)3.また発病時期は固体により異なっており,タンパク質解析可能なタンパク量が得られる6匹程度の発病マウスを同時に得ることができなかった。
そこで,次のように戦略を変更した。
タンパク質の分泌検討には多数の発病マウスが必要であるが,遺伝子レベルの検討なら1匹から可能であり,網羅的に解析することにより,タンパク質の解析以上の情報が得られる。そこで,今年度は遺伝子レベルのタンパク質発現の相違をDNAマイクロアレイにより網羅的に調べた。
方法と結果:糖尿病を発病した28週令のI型糖尿病マウス,および同週令のコントロールマウス(C57BL/6JJcl)から耳下腺を摘出し,total RNAを調製してアジレント社のDNAマイクロアレイを委託した。その解析から,病態において減少するもの,および増加するものが抽出された。興味深いタンパク質について,焦点を絞り,現在,詳細な解析を行っている。
また,唾液腺から非刺激分泌されるタンパク質として,これまで無視されていたトランスフェリンに注目して,その分泌および分泌経路についての研究をまとめた(投稿中)。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] Redistribution of small GTP-binding protein, Rab27B, in rat parotid acinar cells after stimulation with isoproterenol2009

    • 著者名/発表者名
      Imai A
    • 雑誌名

      Eur J Oral Sci 117

      ページ: 1-7

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Unstimulated amylase secretion is proteoglycan-dependent in rat parotid acinar cells.2008

    • 著者名/発表者名
      Nashida T
    • 雑誌名

      Arch Biochem Biophys 469

      ページ: 165-173

    • 査読あり
  • [学会発表] Secretory pathway of transferrin in rat parotid acinar cells2008

    • 著者名/発表者名
      NASHIDA, T
    • 学会等名
      第81回生化学会大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2008-12-13
  • [学会発表] β刺激後の耳下腺腺房におけるRab27B、Slac2-cおよびSlp4-aの細胞内局在について2008

    • 著者名/発表者名
      今井あかね
    • 学会等名
      第81回生化学会大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2008-12-10
  • [学会発表] ラット耳下腺腺房細胞におけるExocystメンバーの検索と相互作用について2008

    • 著者名/発表者名
      今井あかね
    • 学会等名
      第50回歯科基礎医学会年会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-09-25
  • [学会発表] ラット耳下腺からのトランスフェリン非刺激分泌経路の解明2008

    • 著者名/発表者名
      梨田智子
    • 学会等名
      第50回歯科基礎医学会年会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-09-25
  • [学会発表] 唾液腺における転写因子Mistl mRNAの発現2008

    • 著者名/発表者名
      佐藤律子
    • 学会等名
      第50回歯科基礎医学会年会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-09-25
  • [学会発表] Secretion of transferrin from rat parotid acinar cells2008

    • 著者名/発表者名
      NASHIDA, T
    • 学会等名
      86'th General Session of IADR
    • 発表場所
      カナダ, トロント
    • 年月日
      2008-07-04
  • [学会発表] Isoproterenol-dependent redistribution of Rab27, Slac2-c and Slp4-a in parotid glands2008

    • 著者名/発表者名
      IMAI, A
    • 学会等名
      86'th General Session of IADR
    • 発表場所
      カナダ, トロント
    • 年月日
      2008-07-04

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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