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2009 年度 実績報告書

モデルマウスにおける唾液腺非刺激分泌タンパク質の解明と口腔乾燥症への臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 20592380
研究機関日本歯科大学

研究代表者

梨田 智子  日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (10133464)

研究分担者 今井 あかね  日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (60180080)
下村 浩巳  日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (40139259)
吉江 紀夫  日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (30095278)
キーワード唾液腺 / 口腔乾燥症 / 唾液 / NODマウス / DNAマイクロアレイ解析 / リアルタイムPCR / アクアポリン / 糖尿病
研究概要

本研究の最終目的はモデル動物唾液腺を用いてシェーグレン症候群の唾液中における特徴的なタンパク質の発現を解明することである。今年度は,昨年度のDNAマイクロアレイ解析のデータマイニングから選ばれた13遺伝子について,リアルタイムPCRを用いてデータの確定化を行った。さらに,近年,膜タンパク質であるアクアポリンが唾液中に分泌されているという報告がある。DNAマイクロアレイ解析から,水チャンネル(アクアポリン)の発現に特徴的な相違が見られたことから,アクアポリンについても遺伝子およびタンパク質の発現の相違を調べた。
方法:NOD/Shijclマウスを飼育し,糖尿病発症前と発症後の群(n=4)を作成し,それぞれ,およびコントロールマウス(C57BL/6JJcl)の唾液腺を摘出した。これらの唾液腺,および唾液腺から調製した腺房細胞からRNAを調製した。リアルタイムPCRはロシュ社のライトサイクラーを用いた。アクアポリンについては,PCRにより遺伝子発現を検討し,ウェスタンブロッティングおよび免疫染色によりタンパク質発現および局在性を検討した。
結果:NODマウスにおいて,B2m, Chia, Klf2, Cst10,およびIfi27がコントロールよりも高い発現が認められた。また,この中でも糖尿病発症群におけるB2m, Chia, Cst10の発現は非発症群よりも有意に高かった。一方,Spt2, Myl1, Pvalb, SvaおよびHpの発現はコントロール群で高く,NODマウスにおいては発現が低下していることがわかった(発表準備中)。また,アクアポリンについては,糖尿病発症NODとコントロール間における遺伝子およびタンパク質の特徴的な発現の相違を確定化した(発表準備中)。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Transferrin secretory pathways in rat parotid acinar cells2009

    • 著者名/発表者名
      Nashida T, Yoshie S, Imai A, Shimomura H.
    • 雑誌名

      Arch Biochem Biophys 487

      ページ: 131-138

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Redistribution of Rab27-specific effector Slac2-c, but not Slp4-a, after isoproterenol-stimulation in rat parotid acinar cells2009

    • 著者名/発表者名
      Imai A, Fukuda M, Yoshie S, Nashida T, Shimomura H.
    • 雑誌名

      Arch Oral Biol 54

      ページ: 361-368

    • 査読あり
  • [学会発表] ラット耳下腺トランスフェリンのトランスサイトーシスにおける細胞骨格の役割2009

    • 著者名/発表者名
      梨田智子, 吉江紀夫, 今井あかね, 下村浩巳
    • 学会等名
      第51回歯科基礎医学会学術大会
    • 発表場所
      新潟市
    • 年月日
      2009-09-11

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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