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2009 年度 実績報告書

小児ステロイド性顎骨骨粗鬆症に対する臨床応用を目指した骨吸収抑制剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20592410
研究機関九州歯科大学

研究代表者

牧 憲司  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (60209400)

研究分担者 自見 英治郎  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (40276598)
福島 秀文  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (70412624)
キーワード破骨細胞 / p130Cas / アクチンリング / 骨粗鬆症
研究概要

【目的】p130 Casによる骨吸収調節機構の解明
Src欠損マウスの破骨細胞ではp130Casがリン酸化されないことから、Srcの下流分子としてp130Casが働いていることが予想されるが、p130Cas欠損マウスは胎生致死であるため骨の解析が出来ない。
そこで分子生物学的手法を用いて、破骨細胞でp130Casの発現を抑制したり、機能を発現できない遺伝子変異体を過剰発現させることで破骨細胞による骨吸収能をアクチンリングを指標に検討する。さらに、破骨細胞特異的にOC-p130CasKOマウスを作製し、破骨細胞におけるp130Casの機能を個体レベルで検討する。
【結果】
1. p130Cas shRNAを用いたp130Casのノックダウンとアクチンリング形成との相関:
RAW264.7細胞にp130Cas shRNAを導入し、破骨細胞を誘導すると、アクチンリングを持っ破骨細胞の数が減少し、p130Casの発現も減少した。
2. ドミナントネガティブ型p130Casを過剰発現とアクチンリング形成との相関
RAW264.7細胞にSH3ドメインを欠失したドミナントネガティブ型p130Casを過剰発現させたところ、アクチンリングを持っ破骨細胞の数が減少した。これらの結果から、破骨細胞の骨吸収にp130Casが重要な役割を担う可能性が示唆された。
【今後の見通し】
広島大学原爆研究所本田教授との共同研究で破骨細胞特異的にOC-p130CasKOマウスを作製、破骨細胞におけるp130Casの機能を個体レベルで検証する。p130CasFloxマウスの骨髄細胞にCreリコンビナーゼ遺伝子を発現させることで、p130Casを欠失した破骨細胞がp130Cas shRNAやドミナントネガティブ型p130Casを発現させた時と同じようにアクチンリングをもっ破骨細胞が減少するか検討する。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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