• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

二次口蓋融合におけるトランスフォーミング成長因子のシグナリングの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20592415
研究機関日本大学

研究代表者

中嶋 昭  日本大学, 歯学部, 助教 (50297842)

キーワードTGF-beta / 口蓋裂 / 二次口蓋 / 分子生物学 / 成長・発育
研究概要

【目的】口蓋形成にTGF-β3が極めて重要な働きをしていることは、二次口蓋形成期の融合上皮にTGF-β3の強い発現が見られることからも推測される一方、演者らはマウス口蓋上皮を用いた器官培養系で、TGF-βのレセブターの一つであるTβRIIIをsiRNAで発現抑制した結果、二次口蓋融合遅延を認め、TβRIIIの口蓋形成における重要性を明らかにした。さらに、TβRIIのknock out mouseは、部分的な口蓋裂を呈していることから、融合に関与していることも知られている。しかしながら、TβRIIとTβRIIIとの関連性およびそのsignalingについては、十分に明かとなっていない。そこで、今回演者らは、NIH3T3細胞を用いてTβRIIおよびTβRIIIの情報伝達経路について検索した。【試料および方法】NIH3T3細胞は構成的にTβRIIおよびTβRIIIを発現しており、TβRIIおよびTβRIIIに対するsiRNAを用いて両receptorの発現抑制を行った。さらに、siRNA transfection条件下で10ng/mlのhuman recombinant TGF-β3を添加し,transcription factorの発現についてreal time PCR法にて検討を行った。【結果】TβRIIおよびTβRIIIの発現は、それぞれ100nM siRNA transfectionにより約70%の発現抑制が確認された。siRNA transfection条件下でTGF-β3刺激を行ったところ、TβRII/TβRIII double knockdownを行った細胞では、それぞれの受容体単独をknock downした場合に比較し、transcription factor、特にRunx2が抑制されていることが判明した。【結論】上記の結果、TGF-β3のTβRIIおよびTβRIIIへの結合により、両receptorの相互作用の関与によってRunx2遺伝子発現を介して情報伝達を行っている可能性が示唆された。(本研究の一部は,平成20-22年度文部科学省科学研究費基盤(C),平成20年度日本大学学術助成金によるものである。)

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] TGF-beta type II and III receptors signaling for fate of MEE in palatogenesis2010

    • 著者名/発表者名
      中嶋昭, et al.
    • 学会等名
      7th International Orthodontic Congress
    • 発表場所
      Sydney convention center(Australia)
    • 年月日
      20100205-20100209
  • [学会発表] TGF-β type IIおよびIII receptor における signaling pathway の解明2009

    • 著者名/発表者名
      中嶋昭, 他
    • 学会等名
      策68回日本矯正歯科學会大会
    • 発表場所
      福岡国際会議場(福岡県)
    • 年月日
      20091117-20091118

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi