正常咬合者の各歯間にシート型センサを挿入し、安静位と咬合時に発現する歯間部側方圧を検討した。その結果安静位の歯間部側方圧は55.0~150.7kPaを示し、咬合時の歯間部側方圧は92.0~252.7kPaを示した。両咬合位とも前歯部より臼歯部の側方圧が大きい傾向を示した。また、安静位と咬合時での各歯間圧差は上顎1.7~101.9kPa、下顎8.7~157.9kPaを示し、咬合時が安静よりも、前歯部よりも臼歯部で大きかった。咬合第一接触部位と咬合時における各歯間の側方圧を検討した結果、咬合第一接触部位における圧差は他の咬合接触部位に比べて大きかった。
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