研究分担者 |
畑中 加珠 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (50362992)
高柴 正悟 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (50226768)
峯柴 淳二 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (00509383)
大森 一弘 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (20549860)
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研究概要 |
糖尿病患者の歯周病が重篤化することが知られる。本研究において,高血糖状態で培養した歯肉線維芽細胞のMMP-3産生量は有意に増加した。しかし,sIL-6Rの産生性は著明に亢進しなかった。さらにTHP-1細胞において,MMP-3阻害剤の添加によってsIL-6Rの産生量が有意に抑制された。以上の事から,MMP-3産生の亢進が糖尿病患者における歯周病悪化を誘導する可能性が示唆された。さらにMMP-3がTHP-1細胞のsIL-6R産生性を亢進させることを考え合わせて,糖尿病患者における歯周病の悪化メカニズムには,歯肉線維芽細胞とマクロファージの相互作用にIL-6シグナル伝達系が関与する可能性が示唆された。
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