• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

細胞内侵入細菌の排除機構の解明とペプチドグリカンを標的とした歯周病治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20592432
研究機関長崎大学

研究代表者

金子 高士  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (10284697)

研究分担者 原 宜興  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (60159100)
吉村 篤利  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (70253680)
キーワード自然免疫 / ペプチドグリカン / 歯周病原細菌 / Porphylomonas gingivalis / Aggregatibacter actinomycetemcomitans / Fusobacterium nucleatum / NOD1 / NOD2
研究概要

歯周病においてPorphyromonas gingivalis, Aggregatibacter actinomycetemcomitansやFusobacterium nucleatumなどの数種類のグラム陰性細菌が歯肉上皮や線維芽細胞の細胞内に侵入増殖することが報告されており、これらの特性が歯周病の病態形成と関連すると考えられている。Nucleotide-binding oligomerization domain (NOD)1とNOD2は細菌細胞壁のペプチドグリカン(PGN)の構成成分を認識することにより、細胞内に侵入した細菌を検知している。しかしながらNODがこれらの歯周病原性細菌を認識しうるかどうかは明らかでない。本実験計画では細胞内侵入歯周病原性細菌の認識そして排除機構におけるNODファミリーの役割について研究を行い、PGNを標的とする歯周治療への応用の可能性について追求することを目的とした。本計画の初年度において、我々はまずHuman Embryo Kidney (HEK)細胞にNOD1およびNOD2を発現させた細胞を作製した。これらの細胞を細菌菌体および精製したPGNで刺激し、NF-kBの活性化を測定することでNODによる細胞侵入細菌の検知能を調べた。その結果、NOD1,NOD2ともに歯周病原細菌あるいはそのPGNを認識することができたが、P.gingivalisのNOD1あるいはNOD2活性化能は他の細菌と比較して約1/10~1/100であることがわかった。このようなP.gingivalisのユニークな特性は宿主自然免疫システムからの逃避機構を表しているかもしれない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] NOD mediates cytoplasmic sensing of periodontal pathogens.2008

    • 著者名/発表者名
      Takashi Kaneko, et al.
    • 学会等名
      10^<th> Biannuel IEIIS Meeting
    • 発表場所
      Edinburgh, UK
    • 年月日
      2008-07-30
  • [備考]

    • URL

      http://www.de.nagasaki-u.ac.jp/index_j.html

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi