研究概要 |
歯周病と動脈硬化症の関連に関する血清アミロイドA (Serum Amyloid A:SAA)の関与を検索するのが本研究の目的である.このために動脈硬化易形成性ApoEノックアウトマウスにIL-6を投与し,肝臓でのSAA遺伝子発現,血中SAA濃度,大動脈での動脈硬化程度を観察,計測した.その結果,SAAのmRNA量,血中タンパク量ともに発現が上昇し,血管内壁の脂肪沈着量は増大した.以上より,歯周病により産生されるIL-6刺激で,肝臓でのSAA産生が上昇し,動脈硬化発症を誘導することが確認された.
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