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2008 年度 実績報告書

HLA分子から刺激を受けた非血球系細胞は歯周病巣における体液性免疫優位に関与する

研究課題

研究課題/領域番号 20592443
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

大山 秀樹  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (90280685)

研究分担者 寺田 信行  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50150339)
中正 恵二  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00217712)
山田 直子  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (10319858)
山根木 康嗣  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00434944)
浦出 雅裕  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70104883)
キーワード歯肉線維芽細胞 / 樹状細胞 / ヘルパーT細胞 / クラスIIHLA分子 / サイトカイン
研究概要

本研究は,1)歯周組織に存在し,HLA-II分子を発現する細胞群が,同分子を介した刺激を受けることによって,どのような細胞活性を示すかを明らかにすること,また,2)HLA-II分子を介した刺激を受けたそれらの細胞から産生される液性因子が,樹状細胞およびT細胞の分化に対してどのように影響するかを明らかにすることを目的とする。本年度は,これらのことを評価する上で必要となるアッセイ系を確立すること,またその被験試料の採取を行った。健常者3名から歯肉線維芽細胞(GF)を採取し,細胞株を樹立した。それら細胞株のHLA-II分子のDR分子およびDQ分子の発現をフローサイトメトリーを用いて確認した。また,皮膚線維芽細胞,血管内皮細胞および骨芽細胞の正常細胞株についても,同様にそれらHLA分子の発現を確認した。概して,DR分子の発現に比べて,DQ分子の発現量は低く,DR分子はIFN-γ刺激時において発現量が大きく促進されることに比べて,DQ分子は,IFN-γ刺激の有無にかかわらず,恒常的に発現した。これら細胞株を抗HLA-DR,-DQ抗体で刺激した時の培養上清を上記2)のアッセイを行う際の試料として回収した。
また,さらに上述2)におけるアッセイ系を確立した。すなわち,被験末梢血単核球から分取したCD14陽性細胞にGM-CSFおよびIL-4存在下で培養することによって分化誘導した樹状細胞とHLA-IIハプロタイプが異なる被験末梢血単核球から分取したナイーブT細胞との混合培養を7日問行った。なお樹状細胞は,LPS存在下および非存在下において未熟樹状細胞から成熟樹状細胞へ分化誘導を行った。その後,T細胞のみを回収し,非特異的に刺激した後の培養上清のサイトカイン・プロファイルを調べ,LPS存在下においてTh1サイトカイン優位になっていることを確認し,系が有効であることの論拠を得た。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The involvement of IL-23 and Th17 pathway in periodontitis.2009

    • 著者名/発表者名
      Hideki Ohyama
    • 雑誌名

      Journal of Dental Research (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] HLA-II-induced cytokines from human gingical fibroblasts promotes proliferation of human umbilical vein endothelial (HUVEC) cells : potential association with enhanced angiogenesis in chronic periodontal inflammation.2009

    • 著者名/発表者名
      Yuka Okada
    • 雑誌名

      Journal of Periodontal Research (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Differential effects of polymorphisms in the 5' flanking region of IL12RB2 on NK and T cell activity.2008

    • 著者名/発表者名
      Hideki Ohyama
    • 雑誌名

      Journal of Interferon & Cytokine Research 28

      ページ: 563-569

    • 査読あり
  • [学会発表] クラスII HLA分子を介した刺激を受けた歯肉線維芽細胞によるTh細胞応答性の制御2008

    • 著者名/発表者名
      大山秀樹,小越菜保子,目黒道生,吉澤さゆり,岡田祐佳,西村英紀
    • 学会等名
      第129回日本歯科保存学会秋季学術大会
    • 発表場所
      富山
    • 年月日
      2008-11-07

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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