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2008 年度 実績報告書

歯周メインテナンスは全身のQOLの維持につながるか?

研究課題

研究課題/領域番号 20592444
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

内藤 徹  福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (10244782)

研究分担者 内藤 真理子  名古屋大学, 医学研究科, 講師 (10378010)
キーワード歯周病 / メインテナンス / QOL / GOHAI / 質問票調査
研究概要

現在では多くの歯科医院が、短期的な治療予後だけでなく、中・長期的な展望に立って治療計画を立案することが多くなってきている。しかしながら、受診患者のある者は、治療中断に至ることをしばしば経験している。そこで今回、歯科受診者を対象に、治療を継続している患者と治療を中断した者との間に、QOL指標などに差異が認められるかどうかを解析し、また治療中断に至る患者の背景因子の探索を行うこととした。
全国の一般歯科医院26施設において、40歳以上の受診者3334名をリクルートし、(1)質問票による包括的QOL尺度(SF-8)、口腔関連QOL尺度(GOHAI)、抑うつ尺度(GHQ)、生活習慣、口腔清掃習慣、社会的因子などの採取、(2)診療録からのDMFT、歯周病関連指標、アイヒナー分類などの収集、などからなるベースライン調査を行った。
追跡調査期間中に来院した対象者(治療継続患者)は2168名(65.0%)で、このうち2041名(94.1%)から質問紙が回収された。調査期間中に来院しなかったか治療を中断したため質問紙が回収できなかった者(治療中断者)は1166名(35.0%)で、郵送調査によって369名(治療中断者の31.6%)から質問票が回収された。
治療中断者には若年層が多く、残存歯数の多いものが多かった。ベースライン時点の治療段階では、初診の患者が最も頻繁に脱落したが、メインテナンス中の者でも33%が調査期間中に来院しなかったか治療を中断していた。ベースライン時点では、初診患者に低値を示す包括的QOLの下位尺度が見られるが、おもに全身的健康観や精神的な尺度であった。メインテナンス患者で中断した者は、身体面と活力の下位尺度が改善していた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 歯科患者における受診パターンがQOL指標に与える影響2008

    • 著者名/発表者名
      杉山精一
    • 学会等名
      第51回日本歯周病学会
    • 発表場所
      四日市
    • 年月日
      20081018-20081019
  • [学会発表] Helicobacter pyloriの口腔内感染に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木奈央
    • 学会等名
      第51回日本歯周病学会
    • 発表場所
      四日市
    • 年月日
      20081018-20081019
  • [学会発表] Numbers of randomized controlled trials reported in Japanese literature database2008

    • 著者名/発表者名
      T Naito
    • 学会等名
      The 16th Cochrane Colloquium
    • 発表場所
      Freiburg, Germany
    • 年月日
      20081003-20081007
  • [学会発表] 歯科医院における治療継続患者と治療中断者のQOL指標の比較2008

    • 著者名/発表者名
      内藤徹
    • 学会等名
      日本歯科心身医学会学術大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20080719-20080720

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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