研究課題/領域番号 |
20592452
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
内藤 真理子 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (10378010)
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研究分担者 |
鈴鴨 よしみ 東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60362472)
藤井 航 藤田保健衛生大学, 医学部, 助教 (50387700)
横山 通夫 藤田保健衛生大学, 医学部, 客員助教 (30460554)
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キーワード | QOL / 嚥下 / リハビリテーション / 尺度 / 社会医学 / 摂食 |
研究概要 |
平成21年度は、摂食・嚥下障害患者およびその家族と関連の医療従事者、計36組を対象にインタビュー調査を実施した。調査結果をもとに尺度の項目プールを作成し、暫定版質問紙をまとめた。また、尺度を構成する概念モデル案を作り上げた。 具体的には、藤田保健衛生大学七栗サナトリウムあるいは東北大学病院を受診した、摂食・嚥下障害患者とその家族で調査協力の同意が得られた方々を対象に、障害の負担感や日常生活の困難さについてインタビュー調査を行った。また、摂食・嚥下障害が日常生活に与える影響について医療者からの意見を収集した。藤田保健衛生大学七栗サナトリウムあるいは東北大学病院に勤務する摂食・嚥下に関する専門家(医師、歯科医師、看護師、言語聴覚療法士、歯科衛生士)を対象にインタビューを実施した。 インタビュー内容は逐語録としてまとめ、複数の研究者が独立して、対象者ごとに概念の抽出作業を行った。抽出された概念を照合、討議を経て、尺度の構成概念を絞り込んだ。概念ごとに項目プールを作成し、項目整理、設問形式の設定を行った後、暫定版質問紙としてまとめた。さらに、摂食・嚥下障害患者のQOLを規定する因子として、"Physical"、"Mental"、"Social"を柱とする概念モデル案を作り上げた。上記の研究計画については、名古屋大学医学部生命倫理委員会、藤田保健衛生大学七栗サナトリウム倫理委員会、東北大学大学院医学系研究科倫理委員会で承認を受けた。 来年度は、暫定版質問紙を用いたパイロット・テスト後、暫定版を完成させ、信頼性・妥当性検証のための本調査に着手する予定である。
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