• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

嚥下障がい者に対する頚部聴診法の有効性を探る

研究課題

研究課題/領域番号 20592465
研究機関明海大学

研究代表者

清水 良昭  明海大学, 歯学部, 准教授 (90206219)

キーワード嚥下障害 / 頸部聴診法 / 音響解析 / 食品
研究概要

頚部聴診法は聴診器を頚部にあて、嚥下音や呼吸音を聴取して嚥下障害をスクリーニングする検査法である。数多くスクリーニング検査としての有用性が報告されているが、その音の検出には加速度ピックアップを用いたものが大部分である。ここで問題となるのはこのような装置を使用した場合では、実際の聴診器から聞こえる音と相違があることである。これでは臨床において簡便に頚部聴診法を導入することに困難を生じる。そこで、実際に聴診器から聞こえる嚥下音や呼吸音を録音、解析し、スクリーニング検査としての有効性を探ることを目的として研究を進めた。
平成22年度は前年度の継続を行い、引き続き正常な嚥下音および呼吸音の解析を行った。
平成21年度で行った方法に則り、1回嚥下の水を用いた解析:水約5mlを用いて以下の解析を行った(水は他の試料に比較して嚥下音が明瞭に検出できるため)。1)嚥下音の性状、長さ(時間)、音圧2)嚥下前後の呼吸音の性状、発生するタイミング、嚥下後の呼吸は呼気なのか?吸気なのか?その結果、正常な嚥下では短く明瞭な嚥下音が聴集でき、嚥下後の呼吸音は呼気になっている者が多かった。しかし22年度症例数を増やしても個人差が大きく標準化することは困難であった。また、22年度継続課題であった3)1回嚥下と連続嚥下の比較を行った。その結果、正常な嚥下音および呼吸音と同様に個人差が大きく、標準化することが困難であった。今年度で3年間の研究は終了するが、引き続き研究を継続して、健常者における嚥下音および呼吸音の標準化を目指し、将来的には嚥下障がい者についても言及していきたいと考える。

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi