20~50歳代の嚥下障がいのない健常男女を対象として、水約5mlの1回嚥下時の嚥下音の性状、長さ、音圧について解析を行った。また、嚥下前後の呼吸音の性状、発生するタイミング、嚥下後の呼吸は呼気なのか、吸気なのかを検討した。その結果、嚥下障がいのない健常者の嚥下では短く明瞭な嚥下音が聴集できたが、長さ、音圧ともに、個人差が大きかった。嚥下前後の呼吸音の性状は澄んだ呼吸音が聴取され、発生するタイミングは嚥下後すみやかに呼吸が再開された。また、嚥下後の呼吸は呼気の者が多かった。嚥下後の呼吸が再開するタイミングは個人差が大きかった。
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