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2010 年度 実績報告書

細胞内侵入した歯周病原性細菌の病原性機構の解析とその細菌除去に有効な抗生剤の検索

研究課題

研究課題/領域番号 20592466
研究機関明海大学

研究代表者

竹下 玲  明海大学, 歯学部, 准教授 (70236454)

研究分担者 末續 真弓  明海大学, 歯学部, 助教 (50576478)
キーワード歯学 / 細菌 / 歯周疾患 / 細胞内侵入細胞 / P. gingivalis / CAP-18 / 抗菌蛋白質 / 歯周病原性細菌
研究概要

わが国では、高齢者の増加とともに歯周炎患者が増加している。ゆえに、本疾患の予防のために様々な方法論が確立されつつある。しかしながら、本疾患の発症機構においては、まだ、不明な点も多く、その点が解明されれば、さらに、効果的な予防法や治療法が開発できるものと考えられる。成人性歯周疾患は、Porphyronas gingivalis(P. gingivalis)などの幾つかの病原性細菌の感染により発症する難治性の慢性感染症である。最近の研究は、本菌が上皮細胞内に侵入することを報告している。本菌の細胞内侵入が、感染の成立に及ぼす影響と歯周組織の破壊を如何なる機構で誘導するかについて、完全には明らかになっておらず、さらに、細胞内侵入細菌を除去する方法を研究することは、歯周炎の効果的な予防法や治療法の確立のため、意義あることと思われる。
P. gingivalisの細胞内侵入が、歯周組織の抗菌蛋白質の発現抑制作用を有する可能性について検討した。すでに、抗菌蛋白質CAP-18を発現している口腔粘膜上皮細胞HSC-2を用いて検討したところ、その結CAP-18の遺伝子発現は、細胞をP. gingivalis処理することによって、強く抑制されることを確認した。
また、歯肉線維芽細胞にP. gingivalisを作用させると、IL-6の発現が認められた。このことは、本菌の細胞内侵入が、関与する可能性が考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 単球様細胞への分化能を有するM1細胞のアポトーシスに関するPorphyromonasgingivalis線毛の阻害機構の解析2010

    • 著者名/発表者名
      竹下玲, 他8名
    • 学会等名
      第59回日本口腔衛生学会・総会
    • 発表場所
      新潟市
    • 年月日
      20101000

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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