研究課題/領域番号 |
20592482
|
研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
上原 佳子 福井大学, 医学部, 講師 (50297404)
|
研究分担者 |
長谷川 智子 福井大学, 医学部, 教授 (60303369)
石崎 武志 福井大学, 医学部, 教授 (80151364)
上野 栄一 福井大学, 医学部, 教授 (60262507)
佐々木 百恵 福井大学, 医学部, 助教 (00422668)
吉田 華奈恵 福井大学, 医学部, 助教 (60509298)
|
キーワード | 医療・福祉 / 喫煙防止 / 看護学生 / 健康教育 |
研究概要 |
本年度は、昨年度までの研究結果をもとに、看護学生が禁煙支援を実施できる能力や資質(禁煙支援力)を測定する尺度の予備尺度を作成した。当初は、看護学生の喫煙行動を起こす危険度を予測する尺度の作成を検討していたが、看護学生には禁煙支援者としての役割が求められていることをふまえ、看護学生の喫煙行動を予測するだけでなく、その禁煙支援力を把握できることで、臨床的に有効活用できる尺度になると考えた。この尺度は、Ajzenの計画的行動理論に基づいた非喫煙維持への行動意思、喫煙に対する知識と態度、禁煙支援における看護師の役割の認識、保健指導力等、禁煙支援を実施するために必要と思われる要因を項目に含めたものとした。この尺度により、看護学生の禁煙支援の能力や資質を予測することができ、また、喫煙防止教育および禁煙支援者育成教育の客観的評価の指標として使用することが可能となる。また、間接的に、禁煙支援力が低い学生は、自身が喫煙する可能性が高いことが予想されることから、事前介入により学生自身の喫煙を防止することも可能となることが考えられる。 最終年度は、看護系大学生、看護系専門学校生、看護系短期大学生、看護系以外の大学生を対象にして、予備尺度の信頼性・妥当性の検証を行い、尺度を完成させるとともに、これまで継続して実施してきた看護学生の喫煙防止教育について見直し検討を実施し、喫煙防止教育プログラムの策定を行い、研究を総括する予定である。
|