研究課題/領域番号 |
20592489
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
内田 宏美 島根大学, 医学部, 教授 (30243083)
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研究分担者 |
樽井 恵美子 島根大学, 医学部, 准教授 (60294378)
長田 京子 島根大学, 医学部, 准教授 (90325051)
津本 優子 島根大学, 医学部, 准教授 (30346390)
福間 美紀 島根大学, 医学部, 助教 (40325056)
宮本 まゆみ 島根大学, 医学部, 助教 (80551746)
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キーワード | 医療安全管理者 / リスクマネージャー / 看護職 / アクションリサーチ / スキル / 教育 |
研究概要 |
本研究の目的は、アクションリサーチという手法を用いて、看護職リスクマネージャー(RM)の実践能力向上のための実効性のある教育方法を開発し構築することである。2年目である平成21年度は、島根大学医学部看護研究倫理審査委員会の承認後、県内の総合病院の看護職RM6名の研究協力者を得て、アクションリサーチを開始した。 平成21年5月のキックオフ研究会において、事前状態の確認のために、医療安全推進とRM役割に対する気持ちについてグルーフ・インタビューを実施するとともに、変革的リーダーシップ行動の自己得点を評価した。グループ・インタビューの内容は質的に分析し、平成22年の第14回日本看護管理学会学術集会への演題登録を予定している。 6月から、毎月1回のペースで、組織輪やリーダーシップに関する講読会と併行して、各自が現場で抱えている問題を提示し、それを相互のコンサルテションにより分析し、解決策を検討し、行動の方向付けを行うアクションリサーチを実施している。研究協力者の気づきや行動変容のタイミングとスピードには個人差があるが、5ヶ月目頃には、ほぼ全員が、現場を巻き込むコミュニケションの重要性に気づき、現場への戦略的なアプローチを試みるようになってきている。 1年が経過する平成22年初めに、アクションリサーチの成果を中間評価するために、インタビューと変革的リーダーシップ行動得点の自己評価を実施する予定である。職員の異動後にも医療安全文化が根付いていくのかを見届けるために、平成22年10月まで、アクションリサーチを続行し、その成果を評価する予定である。
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