研究課題/領域番号 |
20592490
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
原田 広枝 福岡大学, 医学部, 教授 (60380383)
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研究分担者 |
大池 美也子 九州大学, 医学部, 教授 (80284579)
中嶋 恵美子 福岡大学, 医学部, 准教授 (30461536)
須崎 しのぶ 福岡大学, 医学部, 助手 (20469381)
山下 千波 福岡大学, 医学部, 助手 (30469382)
川口 賀津子 福岡大学, 医学部, 助手 (40469383)
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キーワード | 新卒看護職者 / 職場適応 / キャリア発達 |
研究概要 |
1)新卒者の職場適応の関連要因に関する看護管理者の認識を明らかにするために、300床以上500施設の教育担当看護管理者に質問紙調査を行った。その結果、(1)新卒者の職場適応状況を判断する視点は、新卒者の表情・表現や行動の変化および、周囲の人々の意見であった。(2)新卒者の職場適応時期は12ヵ月以内で、看護の価値や意味,責任を認知した時を適応時期ととらえていた。(3)職場適応の個人的要因では「人間関係形成能力」を、組織的要因では組織文化や新人教育システムなどを重視していた。(5)新卒者の職務満足は、「他者からの承認」と「新卒者本人の仕事を通した知覚」の影響が大きいと捉えていた。 2)上記の調査で、教育機関への要望を記述した114施設の記述内容を質的に分析して、3つのコアカテゴリーを抽出した。看護管理者は、専門職としての基礎的能力に必要な「技術教育」や、学生が自立した将来を主体的に切り拓くための「キャリア教育」、看護実践現場に適応するための「移行教育」の充実を求めていると考えられた。 3)教育担当看護管理者の調査結果を中心に4論文からなる中間報告書を作成し、福岡県内の調査協力施設に送付した。 4)全国300床以上の病院から無作為抽出した500施設中、質問紙調査の協力が得られた161施設の新卒2年目看護師を対象に無記名自記式質問紙郵送調査を、平成21年10月~12月に実施した。本調査の結果は平成22年度の看護系学術集会において分析発表する。
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